取材協力:パフォーマンスサイクル・シャフト
写真:編集部 文:佐賀山敏行
車体右側から見るとストロボカラーを纏ったスタンダードなカフェレーサー……しかし、車体左側に回るとイヤでも目に付くのがタービン。
パフォーマンスサイクル・シャフトが製作したのは、なんとSR-FIをベースにターボを装着した1台である。
ハーレーをメインにシャシーダイナモを使った的確なチューニングとパフォーマンスアップに定評があるのが、埼玉県に拠点を置くパフォーマンスサイクル・シャフト。今回、同店がその技術をアピールするために素材として選んだのがSR400である。もちろん、SRに専用のターボキットなどリリースされているはずもなく、同店が今回チョイスしたのはダイハツ・タント用のタービン。そう、軽自動車用の純正パーツを流用し、パイプをワンオフすることで違和感なく収めているのだ。
ちなみにインジェクターとコントローラーはSR純正、サブコンにパワーコマンダーの250cc用を使用している。これまでハーレーなどにターボを装着した実績も相まって、そのセットアップは完ぺき。純正に比べて大きくパワーアップを果たしているという。
エンジン周りにこれまでにない造形が与えられているため、ルックスはあえてトラディショナルなものにしているのも大きなポイント。結果、大きなインパクトを放つことに成功している。
敬遠されがちなSR-FIのチューニングだが、この1台がそんな風潮に大きな風穴を開けるかもしれない。