※2019年10月7日の記事を再編集しました。
空冷エンジンには厳しい夏が終わり、最近はすっかり涼しくなってきた。というわけで、すっかり酷使してしまったエンジンをいたわるためにも、エンジンオイル交換をお馴染みナインゲートにお願いした。今回は新進気鋭のオイルブランド「LUBIRD」と繰り返し使える「K&Pオイルフィルター」を使用。
オイルは各社からいろいろな商品が出ていて、それぞれに耐久性やシフトタッチが異なるのが面白い。ひとつのブランドを使い続けるのもいいけれど、お気に入りが見つかるまで、いろいろ試すのもいいだろう。
そんなわけで、早速オイル交換のスタート!
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まずはオイルを柔らかくするために暖機。ヘッドが暖かくなったらエンジンを切り、数分置いておく。
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オイルの抜けを良くするために、オイルレベルゲージを開ける。
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オイルフィルター上部にあるエア抜き用ブリーダーのボルトを、オイルの抜けを良くするために抜く。使用する工具は8mmのメガネレンチ。
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オイルフィルターのドレンボルト(一番下の1つ)も緩めておく(抜かない)。ここから空気を入れておくことで、これまたオイルが抜けやすくなる。使用工具はヘキサゴンレンチの5mm。
単純にドレンボルトを取り外すのではなく、前準備として、どれだけオイルを抜けやすくするのかがポイント。
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SRはドライサンプなので、オイルはエンジンのほか、オイルタンクにも入っている。オイルタンクはフレームに内蔵されており、まずはオイルタンク(フレーム)のドレンボルトを外す。
まずはオイルが垂れて、フレームを汚したり、アンダーガード内側に入り込まないように布ガムテープなどで養生する。
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ドレンボルトを抜くときは、ボルトを押し付けながら回すとオイルがドッと出ることがない。使用工具は10mmのメガネレンチ(キャブレターモデルは12mm)。
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オイルタンクからオイルが出てくる。フロントタイヤにオイルが付着しないよう、廃油受けを斜めにして持つと良い。
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続いてエンジン側のドレンボルトを抜く。使用工具はエブサン号(2014年式)は17mmだが、年式によっては19mmもある。サイズに合った工具を使用しよう。
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4型以降(つまりFIモデル)は車体下部にレギュレーターがあるので、オイルで汚さないようにあらかじめ養生しておくことをおすすめする。
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サービスマニュアルには「オイルを完全に抜ききる」と書いてあるが、「実際には無理」だとナインゲート・細井さん。ただし、なるべくたくさんのオイルを抜きたいので、センタースタンドを立てて、リアタイヤを接地させる。サイドスタンドしかない場合は、車体を直立させよう。