取材協力:キャンディーモーターサイクルラボラトリー
写真:井上 演 文:佐賀山敏行
※2017年2月10日の記事を再編集しました。
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2016年に期間限定で発売された「ヤマハ発動機創立60周年記念・インターカラー」が人気を博したが、キャンディーモーターサイクルラボラトリーが製作したコチラのカフェレーサーは、それよりも遥か以前に完成したもの。テーマは「草レーサー」という1台だ。
同店・横山さんによる眩しくも美しい外装グラフィックに目を奪われるが、このマシンの注目すべきポイントはエンジンと足周り! ヨシムラジャパンST-1カムシャフトにSOHC製φ90ピストン、そして500純正クランクを組み合わせて排気量は534ccにアップされている。さらにメッシュオイルラインや真鍮パーツ、MJN-TMRキャブレターも相まって、なんとも機能的なエンジン周りとなっているのだ。また、馴染みのないホイールはヤマハの旧車・XJ400から流用。インターカラーの効果も高く、アメリカンレーシーな雰囲気をおおいにアップさせている。SRカスタムではほとんど見られないVANCE&HINESも良いアクセントだ。
王道のカフェレーサーらしいシルエットながらも、ディテールの妙により、みごとアメリカの片田舎を走っているかのような草レーサーを実現。キャンディーのワザが光る1台である。