取材協力:デルスラーラ
文:小川伸晃
※2017年11月28日の記事を再編集しました。
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XJR400やゼファーなど、90年代に大流行したネイキッドスポーツを彷彿とさせるフォルムを持つハイパフォーマンスカスタムといえば、ご存知福岡のデルスラーラ。今回紹介する1台も、同店が最も得意とするスタイルを取り入れたマシンに仕上がっている。
まずは外装を見てみよう。シートは跳ね上がったリアが特徴的なオリジナルSR-Zシート。フェンダーは同じくオリジナルの80’フェンダーを装着することでレーシーでアグレッシブなフォルムを演出しつつ、フューエルタンクは純正を使用し、SRらしさもしっかりと残している。
そして特筆すべきは豪奢な足周りだ。フロントフォークはTZR250、スイングアームはXJR400から流用し、リアサスペンションはWP。前後ホイールは超軽量、超高剛性をうたうマグタンの17インチに換装され、ハイグリップタイヤのスーパーコルサも相まって、スポーツ性能が大幅に強化されている。さらにブレーキ周りに目を向けると、ブレンボレーシングキャリパーにディスクローターはサンスターのプレミアムレーシングと、そのままサーキットを走っていてもおかしくないハイスペックな足周りに仕上がげれている。もちろん吸排気系もエキゾーストは同店オリジナルのスレンダーボーイマフラーにキャブレターはFCRと抜かりはない。
元々シングルスポーツとして誕生したSRのポテンシャルを極限まで引き出し、純正とは別次元の走りを実現させたデルスラーラ。ハイパフォーマンスを長年追求し続けた同店だからこそできる、歴史と技術が詰まった至高の1台である。