※2015年04月29日の記事を再編集しました。
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かつて、TWをはじめFTRにグラストラッカー、そして当然SRも巻き込んだ一大ムーブメント「ストリートバイクブーム」……その牽引役となったのが、ご存知、モトショップ五郎だ。残念ながらショップ自体は数年前に閉店してしまったが、独創性がありつつ、時流をしっかりと捉えたカスタムはいま見ても新鮮。そんな同店がかつて製作したSRトラッカーを、ここに改めて紹介しよう。
ベースとなったのはSR500で、フレームに大きな加工は施さず、足周りもSRらしさを崩すようなパフォーマンスUPは施されていない。しかし、フロントホイールは19インチに変更し、トラッカーらしいシルエットを形成。タイヤはもちろんダンロップK180をチョイスする。フューエルタンクは同店オリジナル・アルミスクエアタンクで、薄手のフラットシートと相まって、軽快感を演出する。ペイントはシェイキンスピードグラフィックスが担当しており、軽快感のなかにも華やかさを醸し出している。エンジンやリムなどにブラックを多用することで精悍さを醸し出しつつ、タンクグラフィックを引き立てている点にも注目だ。
フレーム加工などが一般的となっている昨今のカスタムシーンだが、ボルトオンでもここまで秀逸なマシンを作ることができる。そしてムーブメントを作り出すことだってできるのだ。
モトショップ五郎の代表作はまさに、“永遠の名車”というに相応しい。