※2018年02月07日の記事を再編集しました。
一昔前は、SRカスタムといえばチョッパーやカフェレーサーが主流だったが、数年前からジワジワと人気を集めているのがスクランブラーやビンテージモトクロッサーをイメージした、いわゆる土系カスタム。もともとXT500を祖に持つSR400/500との相性も良いスタイルだが、今回、大阪に店を構えるグリードが製作したのも、まさにそんな1台だ。
ペイントショップのAOZORA WORKSの車両として製作したというこちらのマシン。フロント周りをはじめ、アルミフェンダー、リアサス、ループフレームエンドなどを他車種から流用。小ぶりなタンクや肉厚のシート、ゼッケンプレートなどのパーツはワンオフで製作し、当時の雰囲気をみごとに再現している。注目はAOZORA WORKSが手がけたヤレ風ペイント。まるで長年モトクロスコースを走り込んだような絶妙なヤレ感が、マシンの雰囲気をさらに高めている。もちろん前後タイヤはブロックタイプを採用し、実際にモトクロッサーとしての走りも楽しめる。
まるで70年代のモトクロスコースからそのままタイムスリップしてきたかのようなこちらのマシン。その素晴らしい再現性は、斬新さや見た目のインパクトに注力するだけではなく、古き良き時代を現代に蘇らせるのもカスタムにおける醍醐味の一つだと、改めて見る者に感じさせてくれる。