※2018年12月14日の記事を再編集しました。
スクランブラースタイルやVMXなど、土系カスタムが人気の昨今のSRカスタムシーン。そんな中、ヤマハの生まれた地である静岡県袋井市を拠点とするアコウモーターサイクルが手がけたのが、本格的ヴィンテージモトクロッサーだ。
「1960年代、アメリカのデザートレースで活躍した英国車」をモチーフに製作されたという1台。最も注目すべきは直立したエンジンで、古き英国車の雰囲気を演出すると共にマスの集中化も実現。結果としてオフロードでの走破性を高めている。また、初期型フューエルタンクの加工やリアサスの角度変更など、ヤマハ純正部品を流用加工することで、ルックスを大きく変化させつつもSRらしさを色濃く残している点も見逃せない。ちなみにこちらのマシンは同店代表の赤穂さんの愛車でもあり、ツーリングなどの普段使いはもちろん、VMXレースにも参戦するなど、走行性能の高さは折り紙つきだ。
SRの雰囲気はそのままに、細部までこだわることで1960年代当時の雰囲気を見事に再現したアコウモーターサイクル。同店のセンスと当時のバイクカルチャーに対する理解、何より高い技術力を表したスペシャルな1台だ。
ヘッドライトは5.75インチのアップルトン製をチョイス。レーシーさを強調するラリータイプライトガードはワンオフだ。
ハンドルポストとトップブリッジはDT250から流用。ハンドルはモトクロス用ハンドルでおなじみのレンサル製で、モトクロッサーらしい無駄を配したハンドル周りとなっている。
フューエルタンクは初期型純正をヤレ感たっぷりにペイントすることで、60年代の雰囲気を再現。天面のチェッカーパターンがオールドレーサー感を醸し出している。
フレーム内を縫うような取り回しのアップマフラーはワンオフにて製作。いかにも工業製品らしい、無駄を廃した無骨な佇まいが魅力だ。
AMALコンセントリックの先にはワンオフで製作されたエアクリーナーボックスを装備。砂塵の中を走るための本格仕様だ。
スキッドプレートはワンオフにて製作。実用性を重視したシンプルなつくりが、このマシンがレーサーであることを物語っている。
シートレールのループ加工&アルミフェンダーで、モトクロッサーらしい軽快なリアビューを作り上げ、CEVレプリカテールでクラシカルさをプラス。
エキゾーストパイプ:ワンオフ アップタイプ/サイレンサー:ワンオフ インナーサイレンサー/キャブレター:AMALコンセントリック/エアクリーナーBOX:ワンオフ/エアフィルター:AIR-TEC/ヘッドライト:5 3/4 APPLETON /ラリータイプライトガード ワンオフ/テールランプ:CEVレプリカ/ウインカー:キタコ ワレンズ/ハンドルバー:レンサル/ハンドルポスト:DT250/トップブリッジ:DT250/ミラー:トライアルミラー/スピードメーター:DT-1/ブレーキレバー&クラッチレバー:DT1/デコンプレバー:セロー225/Fブレーキ:DT-1/Rブレーキ:TT500/Rブレーキペダル:ワンオフ/シート:BATES(表皮のみ ベース、アンコはワンオフ)/YZチタンワイドステップ/フューエルタンク:初期型 (底面、タンクキャップ加工)/フロントフェンダー:アルミフラットタイプ ワンオフ/リアフェンダー:アルミ/サイドカバー:ワンオフ/スキッドプレート:ワンオフ/フロントフォーク:MX360/三つ又:DT250(トップ)、MX250(アンダー)/リアサスペンション:WORKS PERFORMANCE/スイングアーム:ノーマルショート加工/Fホイール:DID Hリム(リム幅:1.6/径:21inch)/Rホイール:TAKASAGO Hリム(リム幅:2.15/径:18inch)/Fタイヤ:ダンロップ AT81(サイズ 80/100-21 51M)/Rタイヤ:IRC VE33(サイズ 110/100-18)/カムシャフト:ヨシムラ ST1/ピストン:STD/シリンダー:STD/クランク:STD/ワンオフ デコンプレバー/ワンオフ ツインオイルライン/内圧コントロールバルブ/エンジン直立マウント加工/シートレールアップ加工/リアサス角度変更/ペインター:AKO M/C ……etc.