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カスタムマシン
2022.09.06

9-GATE/BSA GOLD-SR400/No.311

取材協力 : ナインゲート

写真 : 編集部  

文 : 佐賀山敏行

9-GATE/BSA GOLD-SR400/No.311


※2021年1月26日の記事を再編集しました。

古くからの友人のような……気を張らずにつきあえるマシンを目指して

SR400のエンジンにオリジナルのフェザーベッドフレームを搭載したBSA-SR。当時、日本で発売され、YAMAHA SRとは全く異なるシルエットに直立したエンジン、そして独特の乗り味は多くのライダーを魅了した。

このマシンのオーナーがBSA-SRに出会ったのは高校生のころ……当時88万円というプライスは到底手が届くものではなく、雑誌を見ては、自身が乗っている姿を思い描いていたそうだ。

それから約20年、ある日バイクショップで中古車として売られているBSA-SRを発見。家族に相談することなく衝動買いしてしまったという(その後、禁煙を条件に奥さんからOKをいただいたそう)。

さて、晴れて憧れのマシンのオーナーとなったわけだが、もはや旧車の仲間入りといってもおかしくはないBSA-SR……何のトラブルもなく乗れるわけもなく、あちらこちらに手がかかる。そこで駆け込んだのがナインゲート、である。

目指したのはフルカスタムではなく、気を張らずにつきあえるマシン。

BSA-SRらしさを十分に残し、いつでも乗りたいときに乗れて、いつでも行きたいとこまで走っていける……不安を覚えることなく、オーナーが安心してつきあえるマシン、である。

オリジナルにはこだわらず、振動によるクラックなど、純正のウィークポイントを徹底的に潰していき、それでいてオーナーこだわりのカスタムパーツを装着したという。

そうして完成したのがこのマシンだ。チャックボックス製エースバーやルーカスヘッドライトケース、デイトナ製ビンテージメーターなど、ツボを押さえたパーツチョイスが光る1台となっている。

カスタムは目的ではなく、あくまでもオーナーが乗り続けるための手段……カスタムがあるべき本来の姿が、このマシンからは見て取ることができる。

[Detail]


ヘッドライトケースはチャックボックス製。パイプステーがカフェレーサーの雰囲気を盛り上げる。

 


ハンドルバーもチャックボックス製。人気の高いエースバーをチョイスする。デイトナ製ビンテージメーターやチャックボックス製アクセサリーバーなど、センスが光るパーツチョイスだ。

 


フロントフェンダーは純正。やみくもにパーツを変えるわけでなく、あくまでも長く乗るためのカスタムという点に好感が持てる。

 


フューエルタンクも純正だが、素性が素性だけに並のカスタムマシンよりも存在感が高い。

 


水平基調のシートレールがフェザーベッドフレームの特徴。マシンにクラシカルな印象をもたらしている。ちなみにシートも純正のままだ。

 


フェザーベッドフレームに搭載されるエンジンは、直立しているのがポイント。これもまたクラシック感を高める一因だ。キャブレターは純正CVが経年劣化でダメになっていたので、FCRを装着。

 


雰囲気のよいトライアンフタイプマフラーも純正だ。

 


テールランプはルーカスタイプをチョイス。カフェレーサーらしさをアップさせる。

 

[Custom Spec]

エキゾーストパイプ:純正/サイレンサー:純正/キャブレター:FCRφ35/エアクリーナー:K&N カスタムフィルター/ヘッドライト:チャックボックス ルーカスヘッドライトケース/テールランプ:ルーカスタイプ/ウインカー:POSH Faith/ハンドルバー:チャックボックス エースバー/ハンドルポスト:純正+チャックボックス製アクセサリーバー/スピードメーター:DAYTONA ビンテージメーター/タコメーター:DAYTONA ビンテージメーター/シート:純正/ステップ:純正/フューエルタンク:純正/フロントフェンダー:純正/リアフェンダー:純正/サイドカバー:純正/フロントフォーク:純正/三つ又:純正/リアサスペンション:純正/スイングアーム:純正 ……etc.

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