※2021年1月26日の記事を再編集しました。
SR400のエンジンにオリジナルのフェザーベッドフレームを搭載したBSA-SR。当時、日本で発売され、YAMAHA SRとは全く異なるシルエットに直立したエンジン、そして独特の乗り味は多くのライダーを魅了した。
このマシンのオーナーがBSA-SRに出会ったのは高校生のころ……当時88万円というプライスは到底手が届くものではなく、雑誌を見ては、自身が乗っている姿を思い描いていたそうだ。
それから約20年、ある日バイクショップで中古車として売られているBSA-SRを発見。家族に相談することなく衝動買いしてしまったという(その後、禁煙を条件に奥さんからOKをいただいたそう)。
さて、晴れて憧れのマシンのオーナーとなったわけだが、もはや旧車の仲間入りといってもおかしくはないBSA-SR……何のトラブルもなく乗れるわけもなく、あちらこちらに手がかかる。そこで駆け込んだのがナインゲート、である。
目指したのはフルカスタムではなく、気を張らずにつきあえるマシン。
BSA-SRらしさを十分に残し、いつでも乗りたいときに乗れて、いつでも行きたいとこまで走っていける……不安を覚えることなく、オーナーが安心してつきあえるマシン、である。
オリジナルにはこだわらず、振動によるクラックなど、純正のウィークポイントを徹底的に潰していき、それでいてオーナーこだわりのカスタムパーツを装着したという。
そうして完成したのがこのマシンだ。チャックボックス製エースバーやルーカスヘッドライトケース、デイトナ製ビンテージメーターなど、ツボを押さえたパーツチョイスが光る1台となっている。
カスタムは目的ではなく、あくまでもオーナーが乗り続けるための手段……カスタムがあるべき本来の姿が、このマシンからは見て取ることができる。
ヘッドライトケースはチャックボックス製。パイプステーがカフェレーサーの雰囲気を盛り上げる。
ハンドルバーもチャックボックス製。人気の高いエースバーをチョイスする。デイトナ製ビンテージメーターやチャックボックス製アクセサリーバーなど、センスが光るパーツチョイスだ。
フロントフェンダーは純正。やみくもにパーツを変えるわけでなく、あくまでも長く乗るためのカスタムという点に好感が持てる。
フューエルタンクも純正だが、素性が素性だけに並のカスタムマシンよりも存在感が高い。
水平基調のシートレールがフェザーベッドフレームの特徴。マシンにクラシカルな印象をもたらしている。ちなみにシートも純正のままだ。
フェザーベッドフレームに搭載されるエンジンは、直立しているのがポイント。これもまたクラシック感を高める一因だ。キャブレターは純正CVが経年劣化でダメになっていたので、FCRを装着。
雰囲気のよいトライアンフタイプマフラーも純正だ。
テールランプはルーカスタイプをチョイス。カフェレーサーらしさをアップさせる。
エキゾーストパイプ:純正/サイレンサー:純正/キャブレター:FCRφ35/エアクリーナー:K&N カスタムフィルター/ヘッドライト:チャックボックス ルーカスヘッドライトケース/テールランプ:ルーカスタイプ/ウインカー:POSH Faith/ハンドルバー:チャックボックス エースバー/ハンドルポスト:純正+チャックボックス製アクセサリーバー/スピードメーター:DAYTONA ビンテージメーター/タコメーター:DAYTONA ビンテージメーター/シート:純正/ステップ:純正/フューエルタンク:純正/フロントフェンダー:純正/リアフェンダー:純正/サイドカバー:純正/フロントフォーク:純正/三つ又:純正/リアサスペンション:純正/スイングアーム:純正 ……etc.