ライダーにとってつらい冬。しかも歳をとるとますます寒さに弱くなってしまう。昔は「首が寒い」なんて感じたこともないのになぁ……なんて思いながらネックウォーマーを装着する。はぁ、早く暖かくなればいいのに。
そんなことを思っていても仕方がないので、どうにかしようと考える。
で、前から気になっていた電熱ベストをAmazonでポチってみた。
LECDDLというメーカーの電熱ベスト。Amazonで見てみると、違うメーカーで同じ商品、異なる名前と価格のものがたくさん出てくるので、ここのオリジナルでないのはたしか(苦笑)。もちろん、チャイナ製品デス。
止水ファスナーになってるのは、バイク乗りにとってはちょっと嬉しい。小雨や走行風をある程度は防いでくれそう。
約5000円で買ったのだけど、裏起毛だし、それなりに生地も厚くて、コスパは決して悪くない。
電源には汎用モバイルバッテリーを使用。
じつはこのベストを買う前、思い切って車体バッテリーに繋げる高級電熱ジャケットを買おうかと迷ったのだけど……僕は2台所有していて、1台はバッテリーレス。そして、もう1台はバッテリーはついているのだが、SRのバッテリーはもともと小さく、しかもこちらの1台にはグリップヒーターもついているし、できればこれ以上バッテリーへの負担は増やしたくない。さらにいうと、いまレストア中のCT110は6Vバッテリー……だからこいつが元気になったとしても、電熱ベストはつけられない。
それにバイク雑誌やWEBマガジンのフリーエディター・ライターという仕事柄、各メーカーのいろいろなバイクに乗るため、車載バッテリータイプだとそれらメーカー広報車では使えないにもネックだ。
というわけで、モバイルバッテリー式のベストがいいな! 何より安いし!! となったわけなのだ。なにより、今、モバイルバッテリーも相当安い。
今回、電熱ベスト用に購入した「Anker PowerCore 10000」は、1万mAhの大容量で2799円! ベストと合わせても1万円しないというのが嬉しい。
右側内ポケットにUSBコードがあるので、接続すればOK。
右胸にある電源ボタンを約3秒、長押しすればスイッチオン。温度は3段階あり、赤が一番暖かい。
ボタンを押すと、1ランクダウン。真ん中の暖かさは白。
もう1回押すと青くなり、これが暖かさレベル最弱。
このベストのポイントが、前と後ろでレベルを分けられるということ。つまり、前は最弱にして、後ろは最強にする……ということが可能。もちろん、前後どちらかの電源を完全に落とすこともできる。
これによって寒さに合わせて微妙なレベル調節ができるし、なによりバッテリーの節約にもつながる。ちなみに前後とも最強レベルにして使用してみたところ、先程の1万mAhのバッテリーで稼働時間は2時間半くらい。今回購入したバッテリー以外にも、iPhone&iPad充電用に1万5000mAhのモバイルバッテリーを常に持ち歩いているので、そちらも併用すれば、半日は持つということ。発電レベルを調節したり、こまめに電源を切ったりすれば、十分に日帰りツーリングでも使える(←というか、すでに実際に何度か使った)。
あ、あとこのベストのよいところは、襟部分に電熱が入っているということ。首回りがとても暖かくて、これだけで上半身全体の体感温度がグッと上がるのだ。
ベストとモバイルバッテリーで約8000円……たったそれだけで冬のバイクがググッと快適になる! ちょっとこれは、オススメですよ。