CF POSHから発売された『ハンドルホルダーダンパー』をmy SR400“エブサン号”に装着。その結果は、見た目もサウンドも変わらない……だけど、明らかに愛車が変わる逸品だった!
SR400/500は単気筒エンジンの振動をライダーに伝わりにくくするため、ハンドルダンパーとしてゴムパーツを装着しているのは、SRフリークであればご存じだろう。しかし、そのゴムダンパーが押し歩きの時に力が逃げるような感覚になってしまったり、スポーツライディングの際には頼りなさを感じてしまうことがあるのだ。
僕のSR400“エブサン号”はアップハンドルを装着していて、その挙動を顕著に感じることが少なくないのである。
そこで、CF POSHから昨年発売されたダンパーを試してみることにした。
ちなみに上の写真は純正ゴムダンパー。ハンドルクランプとトップブリッジの間とハンドルクランプ真下に見える黒いゴムがそれである。
交換するにはハンドルを外さなければならない。ハンドルは安全に影響する重要なパーツだ。作業に自信がない人はプロショップに依頼することを強くおすすめする。
僕も当然、プロにお願いした。おなじみナインゲートで作業スタート!
まずはハンドルクランプのボルトカバーを小さいマイナスドライバーなどで外す。
USBチャージャーなど、ハンドルについているパーツがあれば外していく。
また、このタイミングで配線なども外す。
ハンドルバーなどのパーツで傷つけないよう、燃料タンクの上に毛布など厚手のものを置いて養生しておく。
ちなみに写真はヨガマット。「適度に衝撃を吸収してくれてオススメ」とナインゲート店主・細井さん。
ハンドルクランプ下側にあるナット(14mm)を取る。取ってもハンドルが抜けることはないので、躊躇不要!
ナットに加え、ワッシャーもあるの要注意。なぜなら、ナットは付属品を使用するが、ワッシャーは純正を再利用するから。
なくさないように!
ヘキサゴンレンチ(6mm)でハンドルクランプを緩める。
クランプ上部を取り、ハンドルを取る。
クランプを抜く。
その下にあるワッシャーも取る。作業はここまででワンセット。
次にもう一方のクランプとワッシャーを取る(片方ずつ作業する)。
ハンドルが不安定になるので、写真のようにクッション性のある養生シート(ヨガマット等)の上に置くのがおすすめ。
純正ダンパーを抜く。
普段あまりメンテナンスしていない車両の場合、固着していて抜きにくいことがある。めげずに取ろう!
下側のダンパーも抜く。クランプ穴の上から手を入れれば取りやすい。
こちらが純正ダンパー。ゴム製で、触っただけでも柔らかさがわかる。
CF POSH製ダンパーは「ノーマルよりほんの少し柔らかめ」とアナウンスされているが、これはあくまでも『硬度』の話。素材の違いによって、触った印象では純正の方が硬く感じる……いや、剛性感が高いといった方が適切か。
ダンパーを装着する。この際、グリスなどは不要だ。
装着完了! このあとワッシャーを入れるので、見た目はほとんど分からない。
ワッシャーとハンドルポストを装着。ちなみに、下側のハンドルポストには前後の違いはない。
ハンドルをポストに仮置きし、左右のポストの平行を取っておく。
下側から付属のナットと純正ワッシャーで仮留めする。
ナットはロックナットになっている。ツメがある方を下側にして入れること!
左側も同様だが、こちらはハンドルロックがあるので作業がしにくい。
純正はゴム製なので、外すときはまだマシ(上の写真)だが、CF POSH製はウレタンなので非常に入れにくいのだ。「斜めにすると幾分かは入れやすいですよ」とナインゲート店主・細井さん。
左側も仮留め。
アッパークランプを左右とも仮留めする。
下側のロックナットをトルクレンチで締める。規定値は32N・m。
本来はハンドルポスト(クランプ)が共回りするのだが、ハンドルがストッパーの役目を果たすことで、共回りしないのだ。
クランプをトルクレンチで締める。規定値は23N・m。
SR純正はフロント側から先に締めること。クランプ上面にあるポッチがフロント側の印だ。
配線やUSBチャージャーなどの付属品を取り付ければ、『ハンドルホルダーダンパー・ミディアム』の装着作業は完了!
お店周辺で試乗。ハンドル周辺やフロントの印象が明らかに変わった! ハンドルがブニュブニュと動くことがなくなり、剛性感が増した。それでいて、柔らかめのウレタン製なので、純正同様に不快な微振動が伝わってくることはない。
これはスポーツツーリングが楽しくなりそう!
というわけで、次回はツーリングで詳細なリポートをお届けする予定。乞うご期待!!