協力店舗:オレンジブルバード
ツーリングをしたり、取材に行ったりと「乗る」ことに関しては我が愛車『Cafe Racer HUMMER』と触れ合ってきましたが、メンテナンスについては一度点検に出したくらい……。オイル交換くらいは自分でやれるようになりたいなぁと思い、行ってきました『オレンジブルバード』。「いやいや自分でやらんのかい!」というツッコミが聞こえてきそうですが、メンテナンスは無知ですのでプロに聞いた方が良いのです! 皆さんも「自分のやり方はあっているのかな?」とか「どんなやり方か気になる!」とか考えているでしょ? だからこうして記事にしたんですよ(強引!)。ぜひご覧ください!/浜瀬
エンジンオイル
オレンジブルバードでは『ROYAL PURPLE』(粘度20W-50)を使用。優れたレスポンスと耐久性、低燃費を実現する一本です。
パーツクリーナー
ボルト類の汚れを一掃するのに欠かせないアイテム。
その他
廃油を入れる『オイルトレー』、使い捨ての『ウエス』、作業に欠かせない『作業用手袋』、ドレンボルトを外すのに必要な『めがねレンチ』と替えの『ドレンワッシャー』、オイル汚れから愛車を守る『ガムテープ』、オイルフィルターも一緒に交換するので『新しいオイルフィルター』とオイルフィルターカバーを外すための『ヘキサゴンレンチ』を用意しました!
作業前は暖気(2〜3分)をしておきましょう。暖めすぎるとオイルが勢いよく飛び出すため注意してください。暖気が済んだらいよいよ作業開始です。SRはフレーム内にオイルタンクを装備。アンダーガードの先にちょうどドレンボルトがあるので取り外します。その前に、フレームとアンダーガードの隙間にオイルが入り込む可能性を考慮して、ウエスをかませてください。
フレームにつかないようにガムテープでオイルの経路をガード。続いて12mmのめがねレンチを使ってボルトを外せば勢いよくオイルが飛び出します。
オイルがタイヤにかからないように、タイヤを傾けるなどして工夫してください。付着したらとるのが大変です……。
オイルタンク側のドレンボルトはパーツクリーナーで洗浄しましょう。ネジ山にグリスを塗るとネジ山を保護することができます。ドレンワッシャーは、どんなにキレイでも交換すること!
オイルを出している間にオイルフィルターを外す準備に取りかかります。オイルフィルターはクランクケースの上にある小さな円形のカバーのなかにあります。エンジンがオイルで汚れないようにガムテープやウエスでガードしてください。
ヘキサゴンレンチでカバーを外します。3つのボルトをゆっくり緩めてから下部のボトルを緩めます。すでにオイルがこぼれ始めていますね。一気に外すと勢いよく飛び出るのでゆっくり外しましょう。
カバーを外すとOリングが車体側についていますので取り外してください(落下しない様に注意)。写真左が新品、右が取り付けていたOリングです。僕の撮影技術ではわかりにくいのですが(ごめんなさい笑)、Oリングを触って平らになっていたら(つぶれて弾力がなくなっていたら)新しいものを用意しましょう。または、外してみてデコボコしていたら交換です。
Oリングはカバー側にもあるので、そちらも確認して劣化していたら取り替えてください。
密閉性をアップさせるために新しいオイルフィルターのOリングにエンジンオイルを塗布(ちなみに写真にあるように穴の空いている方が車体側です。装着の際に注意してね!)。オイルフィルターカバーのOリングにもエンジンオイルを塗るのを忘れずに!
ボルト類はパーツクリーナーで洗浄。ボルトの長さが違いますが、装着時に間違えないようにしてくださいね。
ウエスでオイルフィルターが入っていた部分を拭いた後、新しいオイルフィルターを挿入します。交換したらカバーをして手である程度ボルトを仮留めします。ここではまだ締めません。
17mmのめがねレンチでセンタースタンドの根元付近にあるドレンボルトを外します。廃油受けを用意するのを忘れずに!
木の下駄をフロントタイヤにかませると、車体が傾いて残りのオイルが出やすくなります(センタースタンドでの作業限定です)。
オイルができったらオイルフィルターカバーを取り付けます。外れやすいのでしっかり閉めます。ただし、力入れすぎるとボルトを舐めてしまう場合があるので、トルクレンチがあれば0.8〜1.2kg.mで閉めましょう。
エンジン側のドレンボルトはパーツクリーナーで洗浄し、ドレンワッシャーは要交換! 洗浄が終わったらドレンボルトを元の場所に取り付けます。
オイルは目盛りがついた容器を使うと良いでしょう。ちなみに通常であればオイル量はフィルター交換時で2.1L、フィルター交換なしなら2.0Lとなりますが、オレンジブルバードでは、足りない場合があるという理由から、フィルター交換時は2.3L、交換しないときはときは2.1Lを用意しているとのこと。なーんかオイルが黒い(紫)ですが、同商品はもともとこういう色合いなのであしからず!
いよいよオイルを注入。オイルの注入口は、メインチューブにあります。一気に入れると溢れるので、ゆっくりと入れましょう。ウエスで注入口をガードしてください。
オイルを循環させるため、2分間暖気します。その後2分間ストップ!
2分後、最後にオイル量をチェックします(ゲージを入れる際は車体をまっすぐ起こして測ること!)。規定内をクリアしていればオイル交換は終了です。これでしめて8,964円(フィルター、ガスケット類代含む)! ちなみに同店では、オイル交換の工賃をとらないのです。なんと良心的!
簡単な作業ではありますが、気をつけなければならないところが多々ありますね。今度はひとりで挑戦してみようかなぁ!
(左から)ビルダーの佐藤さんと代表の和田さん。今回紹介した日常のメンテナンスはもちろん、カフェレーサーを中心としたカスタムマシン製作をお任せできる店舗です。当サイトでもカスタムマシンを数多く紹介しているのでぜひ、問い合わせてみてくださいね! ちなみにふたりが着ているTシャツは同店の新作Tシャツだそうです。
オレンジブルバード
住所:東京都狛江市東和泉3-5-1
http://omc-2010.com/