取材協力:デルスラーラ
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2016年5月16日の記事を再編集しました。
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足周りのパフォーマンスアップを図りつつ、レーシーな外装でルックスアップをも狙った、まさにデルスラーラが最も得意とするスタイル。その詳細を紹介しよう。
ベースとなったのは2004年式SR400で、エンジンは純正を踏襲しつつ、キャブレターはヨシムラTMR-MJNで、エキゾーストマフラーはAAA。その性能を最大限発揮できるセットアップとなっている。そして、フューエルタンクやフロントフェンダーはオリジナルで、Rシートを組み合わせることで、純正SRとは全く異なるレーシーな雰囲気を作り上げている。
足周りに目を移すと、フロントフォークは純正ながら、スプリングはハイパープロ、さらにダブルエム製イニシャルアジャスターでパフォーマンスアップを図り、スイングアームはベルトラン、そしてリアサスペンションはオーリンズと、定番かつ鉄板の組み合わせとなっている。
前後ホイールはインチダウン&リム幅を広げつつ、スポークホイールのままとしているのも見逃せないポイント。ハイパフォーマンスカスタムでありながら、十分にSRらしさを漂わせているのは、ほかならぬ、このホイールチョイスにあると言ってよいだろう。
こうして完成したマシンは、ひと目でデルスラーラとわかるもの。これこそがショップの独自性であり、アイデンティティー……秀逸な1台である。