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スペシャルパーツ忠男 POWERBOXパイプ(~2017 SR400/EBL-RH03J)
4万2000円(税抜)
ほかに「~2009/3万9900円(税抜)」、「2018~/4万5300円(税抜)」があり。
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クラッチミートから中速へ繋がるスムーズな加速感によって、4型のネガを払拭!!

SP忠男がリリースするマフラーは、決してレースパフォーマンスを謳っているわけではない。目指しているのは「気持ちの良い乗り味」や「心地よい加速」だ。

僕の愛車2014年式SR400、いわゆる4型はクラッチミートからすぐのタイミングで一瞬パワーが落ちる「谷」がある。そこで、ついつい早めにギヤを上げていきがちになってしまう。

4型のFIセッティングは2010年の発売当時、かなり優秀で、排ガス規制でがんじがらめになったキャブ最終型に比べるとSR本来の乗り味が復活したと好評だった。しかし、そうは言っても決して完璧ではなく、上記のようなネガ部分があるのだ。

果たしてパワーボックスは、そんな4型のネガを解消してくれるのだろうか?

結論を先に言ってしまえば、乗り味は大きく変わった!

低速の谷がみごとになくなり、中速域までスムーズに加速。単気筒の粘りあるトルクを存分に感じることができたのだ。

SRのチューニングの定番といえば500純正クランクを使用した500cc化が挙げられる。ボアではなく、ストロークをアップすることでより低速に粘りが出てトルクフルになり、単気筒らしさを味わえるのだが、パワーボックスを装着すると同じく、単気筒の良さがより引き出される。もちろん、500のようになるとまではいえないが(苦笑)、しかし、確実に排気量が少し上がったかのようなトルクの盛り上がりを感じられるのだ。

また、中速域までストレスなく回すことができるので、ギヤチェンジの忙しなさもなくなり、よりのんびりとライディングを楽しめるようになったのも大きなポイント。街乗りはもちろん、ツーリングでも余裕を持って走れるので疲労度が少なくなった。

当然ながら、高回転域までスムーズに回るのは今まで通り。ネガをしっかりと解消し、ポジをスポイルすることはない。

これだけの特性を出す秘密は、パイプ内に設置された膨張室(BOX)。SR用パワーボックスはエキパイ内部に装着するインナータイプを採用することで、スッキリした見た目を実現している点も見逃せない。単気筒エンジンの美しさを損なうことなく、まさに縁の下の力持ちとして、その役割を全うしているのだ。

つまりパワーボックスは、SRらしいスタイリングを崩すことなく、低速時の落ち込みを解消、高速域までスムーズに回ることで、まさに「気持ちの良い乗り味」を実現した1本なのだ。

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