取材協力:太洋モータース
4月末から二輪車ETC車載機購入助成キャンペーンがはじまった。これは10月31日までに車載器を購入して取り付け、セットアップをすると1万5000円の助成を受けられるというもの。といいつつも、先着5万台ということで、期間中でも規定数に達すればキャンペーンは終了! これはもう、急ぐしかない!!
ということでSRタイムズ号に乗った僕が向かったのは東京・阿佐ヶ谷にある太洋モータース。
まずは代表の稲村さんに、取り付けにあたっての希望を伝える。ま、僕の希望はただひとつ、「目立たないこと!」。
さてさて、それではいったいどこに取り付けたのか(上の写真で思いっきり紹介してますね……笑)。手順と合わせて、見ていこう!
作業は太洋モータースにて。下の写真は代表の稲村さん。
メンテナンスからカスタム、新車購入から中古車まで、なんでもお任せできる頼れる方なのです!
アンテナ一体型は僕としては絶対NG。市販のETCケースもなるべく使いたくない……という“わがまま”に応えるために選んだ設置場所は、車載工具を入れるスペース。
まずは車載工具を収納する樹脂製ケースを取り外す。
邪魔なのでサイドカバーも取り外してしまう。
エアクリーナーボックスの下側に貼り付ければ、なんとかいけそう!
ただし、車載工具ケースをマウントするステーが邪魔だ……。これは切るしかなさそう。
一応、シート下と左サイドカバー内側をチェック。
バッテリーやフューエルポンプがギッチギチに詰まっており、ETCを置く場所はナシ!
僕がチョイスしたETC機器はミツバサンコーワのMSC-BE51。
アンテナ別体式で、カード挿入はスライド式。今回の取付方法にぴったりの逸品である。
実際にETC本体を当てがってみる。うん、いけそう!
ただ、作業をするのにインナーフェンダーが邪魔。とりあえず外してみる。
インナーフェンダーがなくなって見晴らしがよくなったところで、さきほどのマウントステーを切る。
ステーを切ったあと、ETC本体を取り付けるのにチェーンガードも邪魔になることが判明。
効率よく作業をするために、邪魔なものはとにかく取り外していく。
エアクリーナーボックス底面に貼り付けるためのボードをワンオフ製作。
サイズを測る。
アルミ板を切る!
実際にETC本体に合わせて微調整。さらにバリを落とし、最後は強力両面テープで本体に貼り付ける。
エアクリーナーボックス底面に強力ベルクロテープを貼り付け、ETC本体に貼り付けたアルミ板にも強力ベルクロテープを貼る。これで本体の設置は完了!
ETCの電源をどこから取るか?
SRにはアクセサリー電源はないので、テールランプから取ることになった。
配線加工!
車体左側から配線を通す。
アンテナはハンドルスイッチ左側の上、ギリギリの位置にステーを作ってもらうことに決定。
この位置だと、もともと大きいスイッチボックスがあるので、そんなに目立たないのだ。
こういうパーツは配線処理が重要! フューエルタンクを取り外す。
ちなみにキャブモデルと違って、SRタイムズ号はF.I.なので、タンクを外すのもとっても大変なのだ。
アクセルワイヤーに沿って配線を設置していく。
見よ! この美しさ! アンテナ側も本体側も完ぺきです。
配線処理は完了。フューエルタンク、シート、左右サイドカバーを元に戻す。
アンテナのステーを、さきほどと同じアルミ板を使ってワンオフ製作。
切ったり、曲げたり、穴を開けたり……。
完成したアンテナ用ステー。黒く塗ればさらに良いのだろうけど、早くつけたいのでとりあえずシルバーのままで!
あんまり気になるようなら、あとで自分で塗るつもり。
ステーはミラーマウント。アンテナ本体は強力両面テープで貼り付ける。
スイッチボックスとのギリギリのクリアランスがGOOD。
ハンドルやクラッチレバー、ミラーがシルバーなので、ステーも思ったほど気にならないね!
スポンサードリンク
というわけで作業終了!
ETC本体は綺麗に収まり、まったくといっていいほど目立たない。
アンテナも同様に目立たない。
オートバイらしいシンプルで美しいフォルムを持つSRだからこそ、ETCの取付にもこだわりたい。
専用ケースで取り付ければ随分カンタンなはずなのに、今回はわざわざワンオフステーを作ってエアクリーナーボックス底面に取り付けてもらった。その結果、一見するとETCはまったく目立たず、取付前とマシンフォルムはまったく同じ。ちなみに取り外した車載工具はストバイ・サイドカーゴパックに入れているので、万が一のトラブルでも問題なし!
ルックスが気に入って乗っているSRだからこそ、ETCのようなパーツは十分にこだわって取り付けたいものである。
ETC助成キャンペーンはまだまだ継続中のようなので、この記事を読んで気になった人はぜひとも装着をオススメしたい。高速道路での利便性がグググッとアップしますよ! /SAGAYAN