取材協力:ヒップライン
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2012年12月03日の記事を再編集しました。
車種やスタイルを問わず、バランスの良いカスタムを作り出すヒップライン。XS650や250TRのイメージの強い同店だが、これまでSRの製作も数多くこなしている。ここに紹介するロングフォークスタイルを持つSRも、そんな同店を代表する1台である。
フレームは純正ベースでシートレール加工にとどめ、280mmローダウンサスを組みこむことで大幅にローダウン。たいしてフロント回りは純正フォークに21インチホイールを選択。これによって相対的にフロントを長く見せ、ロングフォークスタイルを実現している。
他にもスポースタータンクをSRの車体に合わせてチョップすることでジャストフィット。フォグランプを流用した角目二灯ヘッドライトなど、往年のチョッパーを思わせるディテールをみごとSRに落とし込んでいるのだ。
コンパクトな車体のSRは安直にフロントフォークだけを伸ばしても、なかなかバランスは取りづらい。そのため、リア周りを落とし、フロント周りはホイールのインチアップのみにとどめ、さらに外装パーツを最適なディメンションで組み込むことによって、みごとなシルエットを持つロングフォークチョッパーを作りだす。
これこそプロのビルダーの“魅せる技”、である。