フレークスが製作したのは、純正タンクや足周りに純正の雰囲気を残したカフェレーサー。一見するとライトな仕上がりにみえるのだが、そのじつ、シートレールに加工を施し、シートカウルをワンオフで製作している。
SRらしさを残しつつ、高いオリジナリティを発揮しているのだ。
こうした“粋”なディテールは他にも見られ、たとえば純正タンクはアニバーサリーかと思いきや、同店によるペイント。ちなみに「フェンダーのテレキャスターのギターと同じペイント(木目入り)」とのこと。カスタムのオーダーはFCRのみ、他はお任せということで、音楽にも造詣の深いフレークス・佐藤さんの趣味がおおいに反映されたディテールとなっているのだ。
排気量は399ccのままながら、腰上をオーバーホールし、ピストンにワイセコをチョイス。先述のFCRキャブレターとワンオフエキパイ、さらにオリジナルメガフォンサイレンサーと相まって、スポーティーな味付けが予想できる。
他にも電装ボックスをワンオフで製作するなど、細かなこだわりに満ちた1台……SRの良さを残しつつ、要所をワンオフパーツで演出することによって高いオリジナリティを実現した秀作である。