取材協力:キャンディーモーターサイクルラボラトリー
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2015年01月14日の記事を再編集しました。
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低く長いシルエットだけを見れば、このマシンはチョッパーなのかと思うだろう。しかし、製作を担当したキャンディMCラボラトリー曰く「カフェレーサー」とのこと。まったく自由な発想で作られたこのカフェレーサーの、その詳細を見ていこう。
カフェレーサーとはつまり、広義でいえばストリートレーサーである。街中を猛スピードで駆け抜ける、いわば不良の乗り物であり、速さことが命! そういう目線で見れば、たしかにこのマシンはカフェレーサーだといえるだろう。
シートレールを大きくドロップさせてはいるが、ハンドルバーはセパレートハンドルであり、ブレーキはブレンボキャリパーでリアサスペンションはナイトロン特注、そしてエンジンは534ccにスープアップし、キャブレターはFCR。極太ホイールも相まって、このマシンが何よりも「スピード」を重視していることは明白だ。
カスタムとは他人とは異なるスタイルを目指してオリジナリティを追求するもの。その点では本来、ジャンル分けというものはナンセンスだといえる。「これはカフェレーサーだ」「カフェレーサーではない」なんて言うのは、じつに不毛なことである。
だからこそ、このマシンを目の前にして言えることはひとつだけ……「じつにCOOLな1台」……それだけである。