取材協力:パフォーマンスサイクル シャフト・バイクガレーヂ スラクストン
F.Iカスタムの可能性を見た!
2010年に登場したF.Iモデルは、最近でこそやっと認知が広がり、街中でもよく見かけるようになった。しかし、やはりチューニング派の多くはキャブモデルを支持しているのが現状。しかし、ここに紹介するマシンを見れば、F.Iの可能性を感じずにはいられないだろう。
ベースとなったのは2003年式35周年アニバーサリー。一見すると純正ルックのスタイルだが、エンジン周りを見ると、このマシンがいかに凄いかが分かるだろう。そう、ターボが装着されているのだ。マシンを製作したのは、お馴染みバイクガレーヂ スラクストン。セッティングマップを担当したのは、埼玉県に拠点を置くパフォーマンスサイクル シャフトだ。じつはシャフトによるターボSRは以前、当サイトで紹介済み。今回はSRのスペシャリストであるスラクストンと、F.Iチューニングのスペシャリスト・シャフトのコラボによって、このモンスターマシンが誕生したのである。
排気量は608ccにまで拡大し、ターボチャージャーは軽自動車用タービンを使用。サブコンにはハーレーチューニングなどでお馴染みのパワーコマンダーVを採用している。純正ルックながらも、前後足周りをしっかりとセッティングすることで、強大なパワーもしっかり受け止めるようにできているのは、流石スラクストンだといえよう。
キャブにはキャブの良さがある。しかし、F.Iだってキャブには出来なかった無限の可能性を秘めている。このマシンは今後、F.I-SRの新たな方向性を指し示す1台となることは、間違いがないだろう。
ターボチャージャーには軽自動車用タービンを使用。
608ccのエンジンと相まって、独特の迫力を醸し出している。
荒々しさを残すメガホンタイプのエキゾースト。サウンドが気になる!
キャブレターではなく、フューエルインジェクションだからこそできるチューニングだ。
スピードメーター手前にあるのがブーストメーター。ターボ必須の計器である。
キャリパーはブレンボへ換装。圧倒的なパワーを受け止める。
リアサスペンションやスイングアームも交換済みだ。
Custom Spec
前後ホイール:ワイズギア製キャストホイール/サブコン:パワーコマンダーV/ターボチャージャー:軽自動車用/リアサスペンション:オーリンズ/フロントキャリパー:ブレンボ ……etc.