取材協力:ツーパーセンター
※2016年2月6日の記事を再編集しました。
「チョッパー」と聞けば、多くのSR乗りは「コンパクトなローダウンスタイル」や「ストリート」などのキーワードを思い浮かべるだろう。しかし、チョッパーとは元はアメリカンスタイルのカスタムであり、「旅」も重要なファクターとなっていることを、忘れてはならない。たとえば、映画「イージー☆ライダー」もチョッパーでアメリカ大陸を走るロードムービである……。
ツーパーセンターが製作したのは、まさに“チョッパー”と“旅”を結びつけた1台。ビルダーの山口さん曰く、「休みのたびに相当な距離のロングツーリングに出かけるオーナーのために製作した」とのこと。シッシーバーは荷物をくくりつけるのに便利だし、シートも適度な肉厚具合でロングライドでも疲れ知らず、ハンドルバーはオーナーに合わせて何度も調整したという力作だ。
こうして完成したスタイルはもちろん、同店が得意とする60年代、アメリカのアウトローを強く意識したものである。
“旅”をイメージしつつも、アプローチの仕方によって一般的なツアラーカスタムとはまったく異なる表情を見せるツーパーセンターのカスタムSR。そのセンスには、脱帽だ。
定番のボトムマウントではなく、サイドマウントをチョイスするのがツーパーセンター流。
ハンドルバーは同店によるワンオフ。
オーナーの体格に合わせるため、何度も調整し直したという。
ホイールはあえて18インチ純正のまま。
フロントフォークには15cmフォークジョイントを装着し、絶妙なシルエットを形成する。
ビンテージコフィンタンクを加工して装着。
特殊なエイジング加工が施されたペイントにも注目だ。
シート下にはオイルタンク風電装ボックスを設置。
マシンの雰囲気を高めている。
いかにも座り心地の良さそうなシートも同店オリジナルだ!
同店のカスタムではすっかりおなじみのミッドハイステップキット。
絶妙なライディングポジションを実現する人気のアイテムだ。
オリジナルシッシーバーのサイドプレートを使用しつつ、バー部分をワンオフ。
Custom Spec
エキゾーストパイプ:ワンオフ/サイレンサー:ターンアウト ワンオフ/キャブレター:FCR39/ヘッドライト:オールドベーツタイプ サイドマウントライトキット/テールランプ:ルーカステール/ウインカー:スモールバレット/電装ボックス:オイルタンクタイプ電装ボックス/ハンドルバー:ワンオフ/ハンドルポスト:パウコタイプスクエアライザー 3インチ/シート:オールドスクールダブルシート2/ステップ:ミッドハイステップキット/フューエルタンク:ビンテージコフィンタンク加工取りつけ/フロントフェンダー:フロントアイアンフェンダー/リアフェンダー:リアアイアンフェンダー/フロントフォーク:15cmフォークジョイント/リアサスペンション:280mm G-サスペンション/Fタイヤ:ピレリレプリカ(サイズ 4.00-18)/Rタイヤ:ピレリレプリカ(サイズ 4.00-18) ……etc.