取材協力:ティンマシンモーターサイクル
※2013年1月7日の記事を再編集しました。
和歌山に拠点を置くティンマシン。その代表を務める高橋氏の愛車がここに紹介するSR400である。ロケットカウルにアルミロングタンク、そしてワンオフのシングルシートなど、一見しただけで英国風のトラディショナルなカフェレーサーだと分かるこの1台ではあるが、じつはこのマシンは高橋氏が約20年前に新車で購入して以来つねにカスタムを重ねてきたものであり、細かな点までこだわって作り込まれているのである。
それが端的に分かるのがアルミ削り出しで作られたエンジンハンガーやフローティングマウントを採用したメーター周り、純正ながらアウターに削り加工を施すことでレーシーなイメージを高めたフロントフォークなどであり、その枚挙にいとまがない。また、エンジンも546ccにまでスープアップされており、パフォーマンスも最良! もちろん足周りなどの強化も図られているのだが、ブレーキはあえてAPレーシングで、スイングアームはオーバーレーシング製アルミ、ホイールは前後ともスポークで、リアサスペンションはクアンタム製ネオクラシックと、どれもが性能とルックスの両立を図るための絶妙なチョイスとなっている。
性能とスタイル……SRカスタムにおいて最も重要なこの2つのバランスを追求しきったティンマシンの1台は、車体のすべてに手が入っているにも関わらず、ゴテゴテ感を一切感じさせない。そのスマートなスタイリングは、高橋氏の高いセンスを証明しているといえるだろう。
ステアリングダンパーやメーターマウント、削り出したというフロントフォークのキャップボルトなど、
ハンドル周りの見どころはじつに多い。
フロントフォークはじつは純正。
スタビライザーを兼ねたフロントフェンダーはワンオフで、この絶妙なスタイリングが◎!
排気量は546ccで、シリンダーはデイトナ製を採用。
乗り味だけでなく、そのルックスも大きく変えている。
エンジン後方を支えるエンジンハンガーはアルミ削り出しのワンオフ。
細かい箇所までキッチリ手が入った、まさにコダワリのディテールだといえよう。
シートレールにはループ加工が施され、シートカウルはそれに沿ってワンオフ。
ロングタンクとのバランスがじつに良い。
エキパイ、サイレンサーともにステンレス製のワンオフ。
サイレンサーはゴールドスター風のフォルムとなっている。
強固な足周りながらもゴテゴテ感は一切なく、じつにスマートなリア周り。
パフォーマンスとルックスがみごとに両立されている。
ブレーキは前後ともにAPレーシングを採用。
リアはTDR250のハブを流用することでディスクブレーキ化を果たしている。
Custom Spec
エキゾーストシステム:ワンオフ/キャブレター:FCRφ41/ウインカー:DRC製LEDウインカー/ハンドルバー:マグラ製アルミセパレート/スピードメーター:モトガジェット製クロノマルチメーター/Fブレーキキャリパー:APレーシング対向4ポット/Fマスターシリンダー:ベルリンガー製ラジアル/ステップ:ベルトラン製バックステップ/フューエルタンク:ブルックランズ製アルミロング:フロントカウル:ペイトンプレイス加工/ステンレス製オリジナルオイルキャッチタンク etc.