取材協力:ツーパーセンター
※2015年7月8日の記事を再編集しました。
オーナーやビルダーの個性を主張するカスタムマシンはときに、やたら派手なパーツやギミックに頼りきって、本来目指すべき「COOLなスタイリング」とは似ても似つかない姿になっているものも少なくない。
2%erが製作した1台は、そんな“ゲテモノ”とは対極を為すもの……派手なパーツを使わず、存在感をしっかりとアピールしたマシンである。
前後サスペンションをしっかり落とし、シートレールにもドロップ加工を施したフォルムは、ボバーをイメージしたもの。まるで古のストレートレーサーを現代に蘇らせたかのように、ペイントにはエイジング加工が施され、ビンテージ感が演出されている。しかし、もちろんこれは古くさく見せるための演出であり、下地からしっかり作り込んだもの。サビにみえるのもペイントだという。
フューエルタンクとフェンダーはコンセプトに合ったものを2%erの山口さんが5種類ずつ、ヘッドライトは数えきれないくらい、ほかにも部品をたくさん用意したなかから実際に車体にあてがってオーナーが好みのパーツを選んだ。そしてそれを山口さんがバランス良く組み上げたとのこと。もちろんチョイスの際には山口さんがプロならではの視点でアドバイスを送り、まとまり上げられた車体は絶妙なフォルムとなっている。決して突出したパーツはないが、1台のバイクとして最高のスタイリングを見せているのだ。
カスタムビルドの善し悪しはパーツの派手さで決まるものではない。当り前のことだが、カスタムを進めていく上でついつい忘れがちなことを思い出させてくれる。そんな秀作である。
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やや幅の広いコンチハンドル。ミニスイッチなどでシンプルにまとめられている。
ピーナッツタンクはワンオフで製作。エイジング加工されたペイントが見どころだ!
同店オリジナルオールドスクールソロサドルは雰囲気を高める逸品。
シート下には電装ボックスを配置。キーボックスも移植されている。
ドラッグパイプはワンオフで製作。
サビ加工が施されたミッドハイステップキットにも注目したい。
キャブレターにはFCRをチョイス。
オリジナルミッドハイステップキットは同店人気のアイテム。
スプロケットカバーにはドリルド加工が施される。
ワンオフリブフェンダーをスイングアームにマウント。しっかりとした強度が与えられている。
Custom Spec
エキゾーストパイプ:ワンオフドラッグパイプ/キャブレター:FCR39/ヘッドライト:5.75ベーツ、マウントライトステー/テールランプ:スパルト/ウインカー:スモールバレット/シート:オールドスクールソロサドル/ミッドハイステップキット/フューエルタンク:ワンオフピーナッツ/リアフェンダー:ワンオフリブフェンダー スイングアームマウント/フロントフォーク:3cmローダウン加工/三つ又:アンダーブラケットメッキ仕上げ/リアサスペンション:280mmGサスペンション/スイングアーム:5cm延長加工/Fタイヤ:ファイアーストーン(4.00-18)/Rタイヤ:ファイアーストーン(4.50-18)/シートレールドロップ加工 ……etc.
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