取材協力:ベリーバッズ モーターサイクル
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2017年8月31日の記事を再編集しました。
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スタンダードシングルらしいシンプルかつスリムな車体がSRの魅力のひとつ。しかしまた、さまざまにスタイリングを変えることができるのも、見逃せない大きな魅力でもある。ベリーバッズが製作したのは、まさにSRの2つの魅力をみごとに表現した1台だ。
シートレール加工とショートサスによって大胆にローダウンされた車体に74スプリンガーフォークをセット。これによって戦前車を思わせるクラシカルな雰囲気をSRに持たせることに成功。スプリンガーフォークとかさ高タイヤの組み合わせによって、シングルモデル・SR400が重厚感あふれるスタイルへと変貌している。
しかし、それでいてフューエルタンクは小ぶりなもので、ショートフェンダーと相まって、実際の車体は意外なほどにコンパクト。そう、SRの魅力であるスリムさは維持されているのだ。
変幻自在のSRなら、重厚感も軽快感も醸し出せる。もちろん、時代を超えたビンテージ感も違和感はない。カスタムに対するSRの懐の深さを見せつける1台である。