※2018年5月5日の記事を再編集しました。
トラッカーやスクランブラーなど、土系カスタムを得意とするグリードモーターサイクル。ビルダーの小川さん自身もお客さんたちと共に頻繁にコースに足を運ぶというモトクロスフリークだが、今回紹介するマシンはこれまで紹介してきたVMXとは毛並みの違う、フラットトラック仕様の1台だ。
フラットトラックとは、アメリカで誕生した、オーバルという楕円のコースを左向きに走るベーシックなレースで、こちらのマシンは灯火類はもちろん、フラットトラックという性質上フロントブレーキも取り払われた完全レース仕様。シートレールはループエンド加工が施され、トラッカーシートを合わせることでレーシーな装いとなっている。シート下は徹底的にスカチューンされ、ハンドルバーは幅広のトラッカーバーに換装。足周りまでブラックアウトされた車体と、外装類に施されたストロボカラーをイメージしたレトロな風合いのペイントがマシンの雰囲気を高めており、レース仕様ながらもそのルックスはストリートでも十分通用するポテンシャルを秘めている。
今後は実際にコースを走行しながら、仕様変更を重ねて行くとのこと。今後の進化に期待しつつ、保安部品を取り付けてのストリート仕様も見てたくなる1台だ。
フューエルタンクはワンオフで製作。おなじみaozora worksによるストロボカラーを意識したレトロな風合いのペイントワークがマシンの持つレーシーな雰囲気を高めている。
フロントホイールは純正初期型の19インチをチョイス。リムからスポークに至るまでブラックアウトすることで精悍な足周りを演出している。
サイレンサーは性能に定評のあるスーパートラップに換装。飾り気のない無骨なフォルムが、このマシンがレーサーであることを物語っている。
リアサスペンションは他車種340mmを装着することで車高をアップ。ソリッドなフォルムのトラッカーシートが存在感を放っている。
サイレンサー:スーパートラップ/エアクリーナー:K&N/ハンドルバー:トラッカーバー/Fブレーキキャリパー:レス/FRPトラッカーシート/フューエルタンク:ワンオフスチールタンク/フロントフォーク:純正ローダウン/リアサスペンション:他車種340mm/Fホイール:19inch SR初期純正/リアループエンドフレーム/ペインター:aozora works ……etc.