今年は台風や雨が多い9月になりましたね……。雨でも頻繁にバイクに乗る僕は、洗車するタイミングを逃し続けています(苦笑)。
少し前ですが、車輪の転がりが悪くなりニュートラルでの押し引きが重くなってきました。パンクもしてないし、ギヤも入ってないし、なんだか嫌な音もする。カチャカチャと音がする方へ目を落とすとチェーンの動きが渋いのが目視でわかるほどに!
注油こそしていたものの、1万キロ以上走ったチェーンは部分的に伸び幅が変わってしまい、1番張る所と1番たるむ所の差が酷く、思うようなチェーン調整もできない状態になっていました。
1万キロ以上走った純正チェーン。動きが悪くチェーンが波打ってしまっているのがわかると思います。
ここまで来たらもう交換です。ご存じの方も多いかと思いますが、チェーンを交換する際は前後のスプロケットも必ず交換するのが基本です。エンジンの動力を伝える力を受け止めたチェーンと共に金属が減っていくからです。
SRの純正チェーンは428というサイズのシールチェーン。TWなんかと同じサイズだったりします。このサイズで問題は無いのですが、ワンサイズ上の520にコンバートするのが定番カスタムですよね?! で、今回、僕も520へコンバートしました!
今やチェーンもドレスアップ効果もあるパーツで、ゴールドやブラックなど中には青やピンクなんかもあったりしますね! 僕はシックに輝くRK製のシルバーを選びました。
520コンバートにあたって純正スプロケットは当然サイズが違うので使えなくなります。そこでディスクローターなどでも有名なサンスターからSR専用の428→520コンバートキットが販売されているのです。これは本当にありがたいですね!
リヤスプロケットは素材やデザインも選べますが、純正に近い見た目で無骨さが気に入って鉄製の穴無しにしました。(写真はフロントが1丁ロングですが現在はマフラー交換にともないパワー特性に合わせてノーマル丁にしました)
専用工具も必要だし、動力系の安全に関わる大事なパーツなので作業はキャンディさんにお願いしました。
うむ!リンク1つ1つが大きくなってカッコイイ!(自画自賛)
428よりも強度が増すことは言うまでもありません。押し引きも軽くなり、異音も消えました。もちろん寿命も確実に長くなります。少々値段は高くなりますが、結果的には交換サイクルが長くなり、お財布にも優しいと思います。
ただし、長持ちさせるにはメンテナンスは欠かせません。定期的な清掃と注油を行うことで、良い状態を長く保つことができるのです! 特に雨の中を走った後はチェーンルブが水で流れ、砂や泥汚れが酷く付着してしまいします。汚れがシールを痛め、寿命を縮めてしまうのです。面倒でも必ずチェーンクリーナーとブラシでゴシゴシしてから注油しましょう!
チェーンの状態で1馬力近くエンジンパワーをロスしてしまうこともあるほど重要なパーツ。エンジンの動力を駆動輪に伝える過酷な仕事をしてくれるチェーン。たまには労ってあげましょう!
虹がレイニーランのご褒美だったりします。
ではまた!
著者プロフィール
フリーカメラマン
井上 演(いのうえ ひろむ)
以前バイクショップで6年間メカニックとして働き、整備士資格を取得。その後カメラの道へ入り、現在はフリーカメラマンとして、多くのバイク雑誌やカタログの撮影を行う、自称「乗って弄れるカメラマン」。撮影機材を担いで愛車のSRで取材に行くことも多い、根っからのバイク好き。
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