取材協力:エムアンドエムズモーターサイクル
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2011年11月16日の記事を再編集しました。
デッドストックパーツを流用しシンプルかつスリムな’70年代スタイルへ!
SRが持つ軽快感を最大限に活かし、’60~’70年代のアメリカンスタイルを得意とするM&M’Sモーターサイクル。ストリートトラッカーやスクランブラーなど、ダートをイメージさせるカスタムが多い同店ではあるが、新作となるこのマシンはセパハンを装着したカフェーレーサースタイルとなっている。
カフェレーサーといえば、ヨーロピアンスタイルが一般的。しかし同店が製作したこのマシンも、当然ながらアメリカンイメージを前面に押し出したオリジナリティ溢れる1台となっている。
まず注目はハンドル回りで、使用されているのはトマゼリ製セパレートハンドル。これはデッドストックパーツで、車両の雰囲気を高めるのに一役買っている。フロントフォークを大幅に突き出すことで、全体のシルエットをまとめている点も見逃せない。
さらに注目したいのが前後ホイールで、現在ワイズギアからリリースされているものではなく、初期型の純正キャストホイールを採用。これによってフロントが19インチとなり、フロントフォークの突き出し効果も相まって、迫力のフロント回りを生み出しているのだ。そして、RD250純正キャリパーとディスクローターを組み合わせることで、ビンテージ感をさらに高めることに成功している。
こうして、カフェレーサーでありながらもM&M’Sモーターサイクルらしさに満ちたこの1台は、同店のセンスの高さが伺える好例だと言える。