取材協力:ティンマシンモーターサイクル
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2013年02月04日の記事を再編集しました。
上品な佇まいとさりげないローダウンが見せる極上のシルエット
トラッカーやチョッパー、そしてハイパフォーマンスカスタムなど、ジャンルを問わず様々なスタイルに変化するSRというモデル。しかし、かつて「SRでカスタム」といえばトラディショナルなカフェレーサーか、ここに紹介するような「クラシックスタイル」が主流であった。
フレームは純正を無加工で使用し、基本的にボルトオンパーツで構成されたこの1台は現在であれば、ともすればライトカスタムだと判断されかねないのだが、そこはやはりティンマシンならではの非常に細かなコダワリによって高いクオリティに仕上げられている。
その最たるポイントがリアのローダウンで、デイトナ製カバードサスによってローダウンが施されているのだが、シルエットを上手く演出することによってその仕上がりが至ってナチュラル。さらにセンタースタンドを短くすることによって、駐車時のスタイリングも美しい。「旧車はやっぱりサイドスタンドよりセンタースタンド」……これもビルダー高橋氏の細かな演出である。
ほかにも、フロントドラムパネルにはエアスクープを加工装着することで高級感とレーシーなイメージを作り出し、デコンプレバーはビンテージタイプのチョークレバーを加工装着し、ハンドル回りの雰囲気を高めている。
「やりすぎず、自然な感じ」をコンセプトに製作されたというこのマシン。しかし、それは決してライトカスタムということではなく、ビルダーの高いセンスと技術が必要……それを証明する1台である。