取材協力:メイドバイスリーティーモーターサイクルズ(茨城県東茨城郡茨城町上飯沼1134-1 TEL.029-306-8685)
70年代の華美なチョッパーを、SRでみごとに再現!
近年、SRのカスタムスタイルとして人気を伸ばしているチョッパーだが、そのほとんどはスピード感あふれるコンパクトチョッパーである。しかし、SRチョッパーも隆盛を極めるにあたってその製作法が確立されつつあり、そうなるとまた新たなスタイルが派生する。メイドバイスリーティーが製作したのはSRチョッパーとしては珍しい、しかし“チョッパー”として見れば至極スタンダードな’70Sロングフォークだ。
フロントフォークはスムージング化され、延長を施し、21インチホイールと相まって当時のロングフォークチョッパーを思わせるシルエットとなっている。もちろんフロントだけを伸ばしても美しいフォルムは作れず、シートレールを加工し、スイングアームにはMGグッズ製ハードテールキットを組み込む。リアホイールは当然16インチで、これによって車体は美しいフォルムとなっているのだ。
さらに外装を目を移すと、シートやシッシーバー、リアフェンダーはワンオフ。独特のフレーム周りに合った意匠となっている。そしてコフィンタンクをはじめとした外装にも注目したい。なんと16色ものカラーを用いて、当時の煌やかなグラフィックを遥かに越える美しさ、そして派手さを持っているのだ。さらにタンクサイドに描かれた旭日旗カラーが、このマシンが純国産であることを物語る。
70年代チョッパーを忠実に再現しながらも、このマシンは紛うことなき現代のジャパニーズチョッパー。深化していくSRチョッパーのレベルの高さを見た気がする……。
大きくアップスイープしたエキゾーストは同店によるワンオフ。
フィッシュテールがクラシカル感を演出する。
エンジンは500ccへスープアップ。カムシャフトはヨシムラST-1を
チョイスする。キャブレターはMGグッズ製だ。
スイングアームを廃し、MGグッズ製ハードテールキットを装着。リアホイールは16インチ化されている。
マシンの大きな見どころがナローコフィンタンク。
16色ものカラーを使った派手なペイントが目を惹く。
ハンドルはMGグッズ製JPチョッパーバー。
純正ポストにメッキを施し、雰囲気を一新しているのもポイントだ。
テールランプはシボレーのセーフティスターを流用。
チョッパーらしいディテールだといえよう。
電装系やスイッチ類はすべてシート下に格納し、ハンドル周りをスッキリとさせている。
シートは当然ながらワンオフで、ロングフォークチョッパーらしい意匠が与えられている。
Custom Spec
エキゾーストシステム:ワンオフ/キャブレター:MGグッズ製ビッグキャブレター/ハンドルバー:MGグッズ製JPチョッパーバー/スピードメーター:60φサイドマウント/シート:ワンオフ/ステップ:ワンオフメッキ加工/フューエルタンク:ナローコフィンタンク/電装ボックス:MGグッズ/スイングアーム:MGグッズ製ハードテールキット/Fホイール:21インチ/Rホイール:16インチ/クランク:500純正/シートレール加工 ……etc.