取材協力:ツーパーセンター
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2015年03月23日の記事を再編集しました。
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カスタムマシンである以上、他人とはカブりたくない……誰もが思うことながら、実際にそれをカタチをするのは難しい。しかし、2%erが製作したのは紛れもなく、独自性の塊のような1台だ。
このマシンのオーナーは何年も前からカフェレーサーに乗り続けていたという。しかし、今は西海岸系のショップに勤め、KUSTOM系のアメ車に乗っていることもあって、お店の前に置いていても違和感のないSRを2%erにオーダーしたという。同店の山口さんとオーナーの付き合いはながく、その腕を信頼していたため、具体的な要望は「低く」ということのみ。
そこで山口さんは趣味性の高いショップに勤める……つまりスタイルの発信者であるオーナーだからこそ、他人とはカブらない独自性のスタイルを与えることにした。それがこのマシンであり、セパハンはカフェレーサー乗りであったオーナーの好みを反映。それでいてリアをしっかりと落とし、チョッパーを思わせるシルエットを作り出す。フィッシュテールマフラーはチョッパーにもカフェレーサーにも愛されるパーツであり、ドリルド加工を施すことによってストリート感を押し出している。フューエルタンクは純正を加工することで、これも王道たるチョッパーとは一線を画すルックスを作り出す一因となっている。
こうして完成したマシンは、まさにフェレーサーにKUSTOM、さらにパンクやソルトフラット、そして日本の路地裏カスタムをすべて混ぜ合わせたミクスチャーマシン。唯一無二の存在感を放っている。