取材協力:ティンマシンモーターサイクル
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2015年08月20日の記事を再編集しました。
―――
カフェレーサーを得意とする和歌山県のティンマシン。今回紹介する同店によるカスタムSRもまた、カフェレーサースタイルとなっている。しかし、前後にロングフェンダーを装着し、セパレートハンドルも必要以上に低くせず、さらにスイッチボックスは純正を使用するなど、スタイリングはもちろん、使い勝手にもこだわった“大人の1台”といえるものとなっている。
外装はもちろんのこと、足周りやエンジン内部にも手が入ったフルチューニング&カスタムマシンであるにも関わらず、この1台からは自然な落ち着きが漂う。カフェレーサーといえば、ロッカーズやタンナップボーイズたちが乗り回す不良の乗り物といったイメージがつきものだが、このマシンに関していえばむしろジェントルマンの愛車。しかし、このマシンがおとなしいものかといえば、決してそんなことはない。エンジンは純正500クランクにヨシムラ製ST-2カムやピストンを採用し、排気量を522ccにアップ。キャブレターはFCRで、フロントブレーキキャリパーはブレンボを装備する。そう、ルックスは大人の雰囲気、しかし走り出せば速いのだ!
“不良性”だけがカフェレーサーの魅力では決してない。このマシンは、それを再認識させる秀作だといえよう。