取材協力:モーターガレージグッズ
文:佐賀山敏行
※2015年11月16日の記事を再編集しました。
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2010年に登場したフューエルインジェクションを採用したSRは、SRの新時代を切り拓くモデルとしてファンに注目された。しかし、あれから5年が経ち、F.I.モデルを街で見かける機会は多くなったのだが、“カスタムマシン”となると、まだまだキャブレターモデルが主流。カスタムベースとしてはF.I.モデルはどうしても避けられる傾向にあるようだ。
SRを中心に、時流を捉えたパーツ展開やカスタムビルドに定評のあるモーターガレージグッズ。同社は常に前を向きつづけるカスタムパーツメーカーであり、カスタムショップである。そんな同店だからこそ、F.I.モデルにも真摯に向き合う。その結果、生まれたマシンがこの1台だ。
コンセプトは「大人の雰囲気を纏った上品なカフェレーサー」。注目すべきセパレートハンドルやパイプステーにルーカスタイプヘッドライト、前後ショートフェンダーなど。しかし、最も目を向けたいのはマフラーだ。同店の新たなブランド「GOODS ESPECIALITY」からリリースされたテーパードコーンマフラーは燃調なしでF.I.モデルに装着可能。他にもイージーライダースとのコラボシートなど、注目パーツが目白押しとなっている。
トラディショナルなSRカフェかと思いきや、前のみを向いて作られた珠玉の1台。グッズの気質を表すマシンだといえるだろう。