取材協力:ランプサイクル
文:佐賀山敏行
※2015年12月12日の記事を再編集しました。
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1978年の登場以来、基本的なスタイルを変えることなく生産され続けてきたSRというバイク。“ビンテージカスタム”なんて言葉があるが、当時の純正パーツはすでに十分ビンテージな空気をまとっており、それらのパーツをうまく使えば、SRならではの“ビンテージカスタム”だって作れる……。
ランプサイクルが製作したのは、ビンテージトラッカーをコンセプトにした1台。ワンオフトラッカーハンドルにワンオフシートを組み合わせ、極端なローダウンをせずに前後19-18インチホイールで雰囲気を高める。さらにファイヤーストーンANSタイヤで、ダート気分を盛り上げているのだ。完成したシルエットはまさに、50〜60年代ごろのアメリカンダートシーンを彷彿とさせるもの。しかしそれでいて、マシンの顔ともいえるフューエルタンクは純正なのが驚き。フロントホイールやブレーキ周りなども純正なのも、大きなポイントである。
歴史あるSRだからこそできる、純正パーツを使った“ビンテージカスタム”……技ありの1台だ。