取材協力:ツーパーセンター
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2016年2月6日の記事を再編集しました。
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「チョッパー」と聞けば、多くのSR乗りは「コンパクトなローダウンスタイル」や「ストリート」などのキーワードを思い浮かべるだろう。しかし、チョッパーとは元はアメリカンスタイルのカスタムであり、「旅」も重要なファクターとなっていることを、忘れてはならない。たとえば、映画「イージー☆ライダー」もチョッパーでアメリカ大陸を走るロードムービである……。
ツーパーセンターが製作したのは、まさに“チョッパー”と“旅”を結びつけた1台。ビルダーの山口さん曰く、「休みのたびに相当な距離のロングツーリングに出かけるオーナーのために製作した」とのこと。シッシーバーは荷物をくくりつけるのに便利だし、シートも適度な肉厚具合でロングライドでも疲れ知らず、ハンドルバーはオーナーに合わせて何度も調整したという力作だ。
こうして完成したスタイルはもちろん、同店が得意とする60年代、アメリカのアウトローを強く意識したものである。
“旅”をイメージしつつも、アプローチの仕方によって一般的なツアラーカスタムとはまったく異なる表情を見せるツーパーセンターのカスタムSR。そのセンスには、脱帽だ。