取材協力:ランプサイクル
文:佐賀山敏行
※2016年02月21日の記事を再編集しました。
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福岡県のランプサイクルが製作したのは、シルエットだけを見るとビンテージな雰囲気漂わせるボバーカスタム。しかし詳細を見てみると、足周りや吸排気にパフォーマンスパーツを装着し、走りにもこだわった1台ということがよく分かる。
まずスタイリングを見てみると、フューエルタンクは純正ナロータンクを搭載。SRらしさとビンテージ感を両立させつつ、ピンストライプをMR.Gが担当し、雰囲気を高めている。さらにシートやハンドルバー、フロントカウルなどをワンオフで製作することで、シンプルさのなかにも絶妙なバランスを生み出しているのだ。
足周りに目を移すと、フロントフォークはモーターロック製フォークカバーでドレスアップしつつも、その中身はハイパープロ製スプリングでしっかりと武装。リアサスペンションもYSSをチョイスする。マフラーはエキパイ、サイレンサーともにチタンを用いてワンオフ。TMR-MJNキャブレターも相まって、レスポンスが気になるところである。タイヤもAVON製コブラでドラッグテイストを醸し出している点も見逃せない。
ビンテージなルックスながらも、走りは現代的なもの。こうした“ミックス感”もまた、カスタムの醍醐味なのである。