取材協力:バイクガレーヂ スラクストン
※2012年12月3日の記事を再編集しました。
SRがデビューする以前、XT500をベースに作られたカフェレーサーが『ロードボンバー』。鈴鹿8時間耐久レースなどで入賞を果たすなど、マルチ全盛の70年代において、シングルマシンの可能性を見せつけた1台であり、ファクトリーメイドではないながらも、SR400/500のご先祖さまと言っても過言ではない存在である。そして現在、ロードボンバーは東京都小平市に拠点を置くバイクガレーヂスラクストンで完全にレストアが施され、展示されている。
今回、ここに紹介する1台は、スラクストン代表を務める田中氏がロードボンバーへのリスペクトを込めて作り上げたもので、ベースとなったのはもちろんSR400である。フューエルタンクとシートにオリジナルのM-1タンクとシートを装着し、さらにペイントもブラックベースのゴールドラインを描くことで、そのシルエットはまさにロードボンバー。X-SRカウルが雰囲気をさらに盛り上げている。また、エンジンこそストックのままだが、前後足回りはスズキ車からの流用でスポーツ性能をアップさせ、軽快なライディングが楽しめるようになっている。
カフェレーサースタイルのSRは数あれど、そのルーツであるロードボンバーを意識したモデルはこの1台のみ。まさに『日本のカフェレーサー』というべき1台である。
フロントカウルは同店オリジナルのX-SRカウルを装着。
カフェレーサー然としたライト回りを作り出している。
オリジナルM-1タンクはロードボンバーをイメージした秀逸なフォルムを持つ。
ハンドルはサンセイレーシング製セパレートハンドルを採用。
レーシーな雰囲気を高めている。
丸みを帯びたスタイルを持つM-1シートカウル。
トラディショナルでありながら、スポーツ性も感じる逸品だ。
ホイールやフロントフォーク、さらにディスクローターはスズキ車から流用。
キャリパーはブレンボレーシングで、制動力とルックスをアップさせている。
キャブレターはCRキャブφ38を装着。
ペイントを剥ぐことで、ビンテージ感を演出している。
エキゾーストシステムはレーシーでありながら、ノスタルジックな雰囲気も演出。
マシンのフォルムに統一感を持たせている。
スイングアームやリアホイールもフロント同様、スズキ車から流用。
太すぎず、適度なフォルムを持っており、SRにジャストサイズ!
Custom Spec
外装:オリジナルM-1タンク&シート 120,750円/フロントカウル:オリジナルX-SRカウル 39,900円/キャブレター:ケイヒンCRφ38/ハンドル:サンセイレーシング/ハンドルポスト:スズキ流用/Fブレーキキャリパー:ブレンボレーシング/Fディスクローター:スズキ流用/Fフォーク:スズキ流用/リアサスペンション:オーリンズ/前後タイヤ:ピレリ/スイングアーム:スズキ流用:ヘッドライト:キジマ etc.