取材協力:モーターサイクルズ・バーン
※2013年10月28日の記事を再編集しました。
カフェレーサーからトラッカー、そしてチョッパーへと……SRカスタムの主流はこれまでどんどん変わり続けてきたのはご存知のとおり。そして、変わったのはスタイルだけではなく、カスタム手法もまた然り、である。正統派カフェレーサーではボルトオンが主流なのに対し、トラッカーはスカチューンでシート下をごっそりとなくし、そのイメージを大きくチェンジ。そしてチョッパーではシートレール加工が広く用いられるようになったのである。
モーターサイクルズ・バーンが製作したのは、SRカスタムのなかでも「正統派」といえるクラシックスタイル。ワイドハンドルハンドルに砲弾型ヘッドライトとパイプステー、定番のキャプトンマフラーにフロントフェンダーは純正をベースにブラック塗装することで雰囲気を一変させている。一見すると定番のスタイルに見えるのだが、しかしシートレールをよく見ると絶妙にドロップ加工が施されており、テール部はループ加工が施されている。そしてリアサスペンションにショートサスを採用することで、微妙なローダウンが図られているのだ。もちろん、フロントフォークもリアに合わせて3cmローダウン。前後ホイールも換装することで重厚感のあるシルエットを獲得するとともに、足付き性を大きく向上させている。もちろん、SRカスタム黎明期によく見たクラシックスタイルとは一線を画す完成度を誇っているのは言うまでもないだろう。
カスタムとは日々進化するもの。たとえ定番のスタイルだとしても、いま作れば、そのスタイルは過去のものとは大きく変わる。これこそがカスタムの醍醐味だと、断言できる。
エキパイはステンレスでワンオフ製作。サイレンサーはMGグッズ製キャプトンタイプをチョイスする。
ハリケーン製クラシックワイドハンドルを装着。スタイリングを決定づけるポイントとなっている。
リアサスペンションはデイトナ製ショートサス。カバードタイプで、ビンテージ感を大きく盛り上げている。
リアホイールは16インチで車体をより低くし、どっしりとしたリアビューを実現。タイヤはファイヤストーンだ。
MGグッズ製CEVヘッドライトとパイプステーの組み合わせが、なんとも旧車っぽい雰囲気を醸し出す。
加工したシートレールに合わせてシートはワンオフ。ブラウンカラーにダイヤモンドステッチがシンプルなマシンのアクセントとなっている。
エンジンにはビッグフィン加工が施され、存在感を高めている。
Custom Spec
エキゾーストパイプ:ステンワンオフ/サイレンサー:MGグッズ製キャプトン/エアクリーナー:MGグッズ製パワーフィルター/ヘッドライト:MGグッズ製CEV/テールランプ:スパルト/ハンドルバー:ハリケーン製クラシックワイド/グリップ:キジマ製樽型/シート:ワンオフ/ステップ:ノーマルベース(ポッシュ製クラシックラバー)・リアアルミ削り出し/Fフェンダー:純正ブラック塗装/Rフェンダー:6インチフラット/Fフォーク:3cmダウン/Rサス:デイトナ製ショートサス/Fホイール:19インチ/Rホイール:16インチ etc.
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