取材協力:平和モーターサイクル
※2013年11月6日の記事を再編集しました。
トライアンフをはじめとする英国旧車をはじめ、W650や250TRといった現行モデル、そしてときにはレブルといった国産アメリカンまでをも独自のセンスでまとめきってしまうのが、広島県に拠点を置く平和モーターサイクルである。そんな同店はもちろん、SRをも得意としており、定期的にフルカスタムマシンをリリースしている。ここに紹介するのは、平和MCによるSRフルカスタム7機目となる1台だ。
そのシルエットをひと目見れば分かる通り、シートレールを加工することでチョッパー然としたフォルムを形成。フューエルタンクやエキゾースト、前後フェンダーなどはすべてワンオフで製作し、高いオリジナリティを発揮している。また、このマシンは見てくれだけではなく、スピードも追求。エンジンは500ccにストロークアップし、ヨシムラ製ハイカムやハイコンプピストンを組み込むことで、ワンステージ上の走りを手に入れているのだ。チューニングエンジンであることを誇るかのようなビッグフィンにも注目したい。
他にもワンオフセパレートタイプハンドルやFLAVER製シート、ステップ周りなど見どころは数知れず……今や日本を代表するトップビルダーである平和MC木村氏が造るSR。オーソドックスなスタイルのなかに、高いセンスを感じさせる1台だ。
ビンテージフォグランプを流用したヘッドライト。バイクの雰囲気を盛り上げるマストアイテムだといえよう。
エンジンは500ccにスープアップ。ビッグフィン加工によって、その表情も大きく変えている。
同店ではお馴染みとなるFLAVER製本革シート。絶妙な大きさで存在感を主張する。
金属の質感が美しいステップ周りも注目すべきポイントだ。ステップの後ろにあるペダルは、なんとデコンプとのこと!
エキゾーストはシンプルなメガホンタイプ。金属の温かみを感じさせる独特な色合いは、平和MCならではといえよう。
小振りなフューエルタンクはワンオフで製作。美しいグリーンはSIX SHOOTERによるペイントだ。
バーハンドルかと思いきや、じつはハンドルはセパレートタイプ! 一般的なセパハンとは違い、棒状のワンオフポストにマウントするカタチで設置される。このマシンで最も注目したいディテールである。
Custom Spec
エキゾーストシステム:ワンオフ/キャブレター:FCRφ39/ヘッドライト:ビンテージ/テールランプ:ワンオフ/ハンドルバー:ワンオフ/Fディスクローター:ビッグローター/Fマスターシリンダー:グリメカ/シート:FLAVER製ワンオフ本革/フューエルタンク:ワンオフ/前後フェンダー:ワンオフ/Fフォーク:70mmダウン/Rサス:プログレッシブ/Fホイール:純正19インチキャスト/Rホイール:純正18インチキャスト/シートレール加工/ペインター:SIX SHOOTER etc.