取材協力:平和モーターサイクル
※2014年8月7日の記事を再編集しました。
乗り手や創り手の想いを反映させた完ぺきなマシンを作るには、ときにはわずかなディテールの違いが気になるということも少なくない。
平和モーターサイクルが製作したマシンは、トラッカースタイルを同店流にアレンジした秀作。フューエルタンクやエキゾースト、ハンドルバーなどにワンオフや同店オリジナルを装備し、一般的なトラッカーとは一線を画す雰囲気を漂わせている。このマシンで注目すべきがシートカウルだ。アルミをベースにワンオフで製作されており、スタイリングの大きなポイントとなっている。このコンパクトで美しいシルエットを作り出すために、じつはシートレールにナロー加工が施されており、ビルダーの木村さん曰く「根元から加工したので苦労した」とのこと。シートレール自体はカウルで覆われているので、一見しただけでは分かりづらいが、たしかに純正ではありえないコンパクトさだ。
納得のいくマシンを作るために細かな箇所にもこだわり抜く。この姿勢こそが、カスタムにとって最も必要なこと。一見ライトな仕上がりだが、平和モーターサイクルのコダワリが凝縮した1台だといえよう。
ナロー加工されたシートレールにワンオフカウルを搭載。マシンのポイントとなるディテールだ。
ビンテージヘッドライトがマシンの雰囲気を高めている。
コンパクトなフューエルタンクはワンオフ。カラーは平和モーターサイクルのカスタムではお馴染みのグリーン!
平和オリジナル70’sバーは、絶妙なアールが美しい逸品だ。
Custom Spec
エキゾーストシステム:ワンオフ/ヘッドライト:ビンテージ/ハンドルバー:オリジナル70’sバー/スピードメーター:ミニミニメーター/シートカウル:ワンオフ/シート:ワンオフ/フューエルタンク:ワンオフ/フロントフォーク:50mmローダウン/リアサスペンション:プログレッシブ/シートレール:ナロー加工/ペインター:SIX SHOOTER ……etc.