取材協力:ツーパーセンター
写真:編集部 文:佐賀山敏行
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アウトロー感溢れるチョッパーを数多くリリースする2%erだが、じつはオリジナルコンプリートカスタムを多数用意し、さらにボルトオンパーツも充実するなど、はじめてカスタムをするユーザーにも優しいショップ。それでいてフリークすらも唸らせるマニアックなカスタムを作り出すため、いま、もっとも注目を集めているのだ。
ここに紹介するマシンも、同店のコンプリートマシン「80’s フリスコ」をベースに、オーナーの要望を組み込んだ1台である。
カスタムのテーマは、コンプリートマシンネームからも分かる通り、80年代のサンフランシスコを走るアウトローチョッパーをイメージしたもの。そのスタイルをみごとにSRで再現しているのだ。ちなみにオリジナルフリスコフェンダーは、このスタイルのためにわざわざ汎用パーツを立ち上げたという。SRのメカニカルな知識だけでなく、チョッパーやカフェレーサーなど、あらゆるカスタムに造詣が深い2%ERならではのパーツだといえよう。
ほかにもプルバックハンドルやハンドルポスト、オールドスクールバケットシートといったパーツもオリジナル。ボルトオンでここまでのスタイルが作れることに驚きである。
また、前後ホイールはカワサキの旧車から流用することで、より“らしさ”を強調している点も見逃せない。結果、SRらしからぬ風合いを持たせることに成功しているのだ。
他店とはまったく異なるアプローチでSRカスタムの境地を開く2%ER。スタイリングはオールドスクールながらも、そのビルダー・スピリットは、間違いなくフロンティア精神にあふれたものであある。