取材協力:ツーパーセンター
※2017年1月28日の記事を再編集しました。
60年代のアメリカをイメージしたガレージチョッパーやBSAやアイアンスポーツなどを強く意識したカスタムマシンなど、正確な時代考証をSRカスタムに落とし込むことで、みごとなオリジナリティーを確立しているのが、ご存知2%ERである。既存のSRカスタムにはないセンスで多くのファンに支持される同店の、原点ともいえるマシンが、ここに紹介する1台だ。
同店代表の山口さんは、じつはチャックボックスで修行していたことがあるのは、多くの人がご存知だろう。このマシンは、なんと氏がチャックボックス時代に自分用に作ったもの。カフェーレーサーやロッカーズスタイルを得意とする同店らしからぬスタイリングだが、なるほど、そのコンセプトは「絶対に他人とカブらないもの」。カフェレーサーにチョッパー、ホットロッドにKUSTOMと、当時の山口さんが好きだったものをミクスチャーして製作したそうだ。
カフェレーサーとチョッパーなんて、一般的には相反するものでミックスなんてできるのか? なんて思う人も多いだろう。しかし、このマシンを見れば、それができているか否かは一目瞭然。低く構えたセパハンにバックステップ、コフィンタンクとスクエア二灯が、他にはない秀逸なスタイリングを生み出している。そして、このスタイルは、まさにいまの2%ERに繋がるものだといえよう。15年も前に製作されたにも関わらず、いまなお新鮮さを保っているのも注目すべきポイントだ。唯一無二……口にするのは簡単だが、それを実現する稀有なモデルである。
ビンテージスクエアライトを二灯装着。70年代のチョッパーを思わせるディテールだ。セパハンはワンオフで、まっすぐではなく折れ曲がっている点に注目! カフェレーサーとチョッパーをみごとに融合させている。
コフィンタンクはビンテージ物を加工して装着。ミニメーターを半分だけ埋め込んでいるギミックも、独自性にあふれたものだ。
ナローボブタイプのリアフェンダーと本革製シートはともにワンオフ。こちらもチョッパーらしいディテールである。
エンジンはノーマルで、吸気にFCRをチョイス。走りの楽しさも突き詰められている。
エキパイ、サイレンサーともにステンレス製ワンオフ。スクエアタイプのサイレンサーは見どころのひとつだ。
セパハンに組み合わせられるのは当然バックステップ。金属の質感を活かした作り込みがされている。
ヤマハ・RD400純正ホイールを流用し、リアにもディスクブレーキを装着。さらにオーリンズサスペンションで走りの質を高めている。
Custom Spec
エキゾーストパイプ:ステンレス手曲げ ワンオフ/サイレンサー:ステンレス スクエアタイプ ワンオフ/キャブレター:FCRφ39/ヘッドライト:ビンテージスクエア×2/テールランプ:キャッツアイ ネスグリル/ウインカー:ダイヤモンド/電装ボックス:ステンレス アイアンクロスタイプ ワンオフ/ハンドルバー:ステンレス ロボットセパレートタイプ ワンオフ/スピードメーター:ミニミニメーター タンクに半埋め/Fブレーキキャリパー:ヤマンボ/Fディスクローター:TZR250/Rブレーキについて:ディスク化/シート:ワンオフ 本皮シグナチュアタイプ/ステップ:ワンオフ/フューエルタンク:ビンテージコフィンタンク加工取り付け/リアフェンダー:ワンオフ ナローボブタイプ/フロントフォーク:ホワイトパワースプリング/スイングアーム:RD400流用/RD400流用/前後タイヤ:メッツラー レーザーテック/シート下フレームをナローに幅積め加工/リアサブフレームカット ……etc.