取材協力:ツーパーセンター
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2017年1月28日の記事を再編集しました。
—
60年代のアメリカをイメージしたガレージチョッパーやBSAやアイアンスポーツなどを強く意識したカスタムマシンなど、正確な時代考証をSRカスタムに落とし込むことで、みごとなオリジナリティーを確立しているのが、ご存知2%ERである。既存のSRカスタムにはないセンスで多くのファンに支持される同店の、原点ともいえるマシンが、ここに紹介する1台だ。
同店代表の山口さんは、じつはチャックボックスで修行していたことがあるのは、多くの人がご存知だろう。このマシンは、なんと氏がチャックボックス時代に自分用に作ったもの。カフェーレーサーやロッカーズスタイルを得意とする同店らしからぬスタイリングだが、なるほど、そのコンセプトは「絶対に他人とカブらないもの」。カフェレーサーにチョッパー、ホットロッドにKUSTOMと、当時の山口さんが好きだったものをミクスチャーして製作したそうだ。
カフェレーサーとチョッパーなんて、一般的には相反するものでミックスなんでできるのか? なんて思う人も多いだろう。しかし、このマシンを見れば、それができているか否かは一目瞭然。低く構えたセパハンにバックステップ、コフィンタンクとスクエア二灯が、他にはない秀逸なスタイリングを生み出している。そして、このスタイルは、まさにいまの2%ERに繋がるものだといえよう。14年も前に製作されたにも関わらず、いまなお新鮮さを保っているのも注目すべきポイントだ。唯一無二……口にするのは簡単だが、それを実現する稀有なモデルである。