取材協力:ニューゲート
文:佐賀山敏行
※2017年2月7日の記事を再編集しました。
—
岩手県に拠点を置くニューゲートは、これまでにも上品かつクラシカルなSRカスタムを多数リリースしてきた“最北のSR専門店”。今回紹介する1台も、クラシカルな雰囲気を漂わせるカフェーレーサーである。
コンセプトとなったのは「ビンテージ・ノートン」。しかし、SRらしさを損なわないように、随所にニューゲートらしいセンスが発揮されている。その最たるポイントがフューエルタンクで、これは純正ナロータンクをベースに下部分をカットしたもの。ノートンを思わせるカラーリングもあいまって、SRとノートン、それぞれが持つ“味”がみごとに表現されている。また、このマシンでは「細さ」も注目すべきポイントとなっていて、前後ホイールは19インチリムをチョイス。さらに長めのセミダブルシートを装着することで、戦闘的なカフェレーサーながらも今風のとんがった雰囲気ではなく、どこか牧歌的な香りを感じさせる仕上がりとなっている。それでいてハイパープロ製強化フロントスプリングやオーリンズ製リアサスペンションで、走りの質を高めている点も見逃せない。
旧い英国車をリスペクトしながらも、決してレプリカでは終わらない。ニューゲートの“味”が存分に発揮された1台である。