取材協力:レイナル
文:小川伸晃
※2018年1月26日の記事を再編集しました。
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SRらしさを残した、シンプルでハイセンスなカスタムに定評のあるレイナル。その新作が、ここに紹介する1台だ。
同店が得意とするアメリカンレーサーを意識して製作されたこちらのマシン。フロントフォークのローダウンやシートレール加工をはじめ、イエローグラスのヘッドライトや縦溝タイヤ、そして本革ベイツタイプシートなど、ツボを押さえたパーツチョイスで、60~70年代を彷彿とさせるヴィンテージ感溢れる見た目に仕上がっている。特に注目なのがスタイリングの要であるフューエルタンク。純正品を分割、加工し、純正のフォルムはそのままにひとまわり小さく仕上げることで、フルカスタムながらSRらしさを残しつつ、マシンをコンパクトに見せることに成功している。
シンプルなスタイリングは一見簡単そうに見えるが、その実、シンプルだからこそ全体のバランスが重要であり、加えてビルダーのセンスがダイレクトに反映される難しいカスタムである。そういった意味でも、シンプルの中にSRらしさのみならず、オリジナリティを感じさせるこのマシンは、まさに「レイナルらしい」1台といえるだろう。