※2018年03月12日の記事を再編集しました。
チョッパーの源流とも言われ、当時のアウトロー達が駆るストリートレーサーを起源とするボバースタイル。同スタイルを忠実に再現しつつも、街中が似合うオシャレなスタイリングにまとめたのが、大阪のグリードモーターサイクルだ。
丸みを帯びた小ぶりなフューエルタンクやサドルシートなど、スタイルを決定づける外装パーツはワンオフで製作。前後サスをショート化することで車体をローダウンさせ、ボバーらしいシルエットを獲得している。また、シートレールは大胆にカットされ、ワンオフのリアフェンダーとシッシーバーを装着することで、ビンテージ感溢れるリアビューを演出。各部の仕上がりはボバースタイルを踏襲しつつも、全体をシンプルにまとめることで、マシンから過度なアウトロー感や土っぽさを排除し、洗練されたスマートな印象を演出している。
シンプルなスタイリング……口で言うのは簡単だが、ごまかしが効かないからこそビルダーの技術とセンスが如実に現れる。そういった意味でも、みごとなバランス感覚によってボバーの新たな一面を引き出したこのマシンは、ビルダーの確かな力量を示した1台と言えるだろう。