取材協力 : メイドバイスリーティーモーターサイクルズ
写真・文 : 浜瀬将樹
※2018年8月29日の記事を再編集しました。
茨城県にあるメイドバイスリーティーモーターサイクルズが製作したこちらのマシンは、スクランブラーやVMXなどに属される土系カスタムを彷彿とさせる1台。「気軽に林道を走る」というテーマをみごとに具現化したのが最大の特徴。ナローなフォルムが魅力のモーターガレージグッズ製クローズバーや肉厚のワンオフシートを巧みに使い、木々の隙間を楽しく軽快に駆け抜けられそうなマシンとなっている。
……と言いつつも、よくよくマシンを見てみると「土系」と一括りにしても良いのだろうか? と疑問が湧く。ローダウンサスペンションをチョイスしたり、リアサブフレームをカットしフェンダーブレースを製作したり、さらにはカラーリングのチョイスもどことなくチョッパーやボバーを連想させる。こうして、さまざまなジャンルが1つのマシンに同居しながらも、ワンオフ左出しアップマフラーなどで個性を引き立たせている点がたまらない!
こうしたジャンルにとらわれないアイディアを注入するのが、同店の強みであり魅力である。マシンを眺めていると、おまかせで依頼したオーナーの満足した顔が浮かんでくる。SRが誕生して今年で40年。この長い歴史の中で数々のカスタムマシンが誕生したが、メイドバイスリーティーモーターサイクルズのように、スタンダードなスタイルをピョンと飛び越えてしまうようなショップがある限り、これからもSRは盛り上がりを続けていくことだろう。
ヘッドライトは5.5インチベイツライトをチョイス。レンズはイエローでクラシカルなイメージを与えた。
モーターガレージグッズ製クローズバーでナローなハンドル周りに。ミニメーターはサイドマウント。
キャンディーレッドをベースにピンストライプという組み合わせ。派手すぎず、それでいてしっかり目立つ良いラインをついたカラーリングといえよう。
マフラーは左出しアップタイプ。レッドバンテージを巻き、マシンの赤×黒に合わせたコントラストとなっている。
林道ツーリングでも安心して走行できる肉厚のワンオフシート。ローダウンされた車体はさすがにジャンプは厳しいが、ちょっとした悪路なら気兼ねなく進むことができるだろう。
リアショックはローダウン仕様。足つき性を高めるだけでなく、マシン全体の美しさにも一役買っている。
TXタイプテールランプは、マシンにトラディショナルな雰囲気を与える。この「バイクらしさ」を感じるディテールにそそられるSR乗りも多いはず!
タペットカバーにも遊びゴコロを注入。車体に合わせて赤をチョイスすることで、違和感なく仕上げた。
エキゾーストパイプ:ワンオフ左出しUP/キャブレター:純正VMキャブ/エアクリーナー:パワーフィルター/ヘッドライト:5.75ベーツライト/テールランプ:TXタイプテールランプ/ウインカー:ワンオフ バーエンドウインカー/電装ボックス:スカチューン/ハンドルバー:モーターガレージグッズ製クローズバー/ハンドルポスト:純正/トップブリッジ:純正/スピードメーター:φ60ミニメーター サイドマウント/ミニウインカースイッチ/シート:ワンオフ/ステップ:純正フォアードステップ/フューエルタンク:ワンオフアルミタンク/リアフェンダー:サイクルフェンダー/リアサスペンション:ローダウンサス/Fタイヤ:ダンロップ K950(サイズ 4.00/18)/Rタイヤ:ダンロップ K950(サイズ 4.00/18)/リムペイント/エンジン両サイドカバー リンクル塗装(グレー)/リアサブフレームをカット/フェンダーブレース製作/ペインター:MADE BY TTT ……etc.