取材協力 : メイドバイスリーティーモーターサイクルズ
写真 : 編集部
文 : 小川伸晃
※2019年7月16日の記事を再編集しました。
サンフランシスコのアウトローバイカーたちの間で生まれたフリスコスタイル。その由来の通りワルっぽい雰囲気が魅力の一つだが、そんなワルっぽさの中に、上品さを加えたのが、おなじみメイドバイスリーティーによる1台だ。
ナローな車体にコンパクトなフューエルタンクなど、フリスコスタイルの基本を押さえたこちらのマシン。ハイポジションのライザーバーとリアのローダウンが作り出すイカつめのシルエットはそのままに、外装をアイボリーにペイントすることで品を感じさせる仕上がりとなっている。また、スイングアームなどの金属パーツに施されたクローム加工による輝きも、マシンの完成度を高めるのに一役買っている。もちろん見た目だけでなく、走りのカスタムにも抜かりはない。ピストンはワイセコ90mmを組み込み、シリンダーはボーリング加工を施すことで排気量は423ccにスープアップ。キャブレターはFCRに換装することで、パワフルな走りを堪能できる。
一見これ以上手を加える箇所がないほどの高い完成度を誇るこちらのマシンだが、現在更なるカスタムが進行中とのこと。ここからどんな進化を遂げるのか、今後の展開に期待したい。
ヴィンテージなルックスが特徴的なエレクトロラインヘッドライト。オレンジレンズがアクセントとなっている。
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フロントタイヤは21インチをチョイス。ハブをペイントすることで、足元に存在感を持たせている。
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ハイポジションなライザーバーはワンオフ。美しく磨き上げることで、ワルっぽさの中にも上品な表情を見せている。
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フューエルタンクはナローマスタングタンクを加工取り付け。シルバーリーフがマシンの雰囲気を高めている
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ブラックアウトされたシリンダーに加え、サイドカバーにはリンクル塗装を施すなど、黒を基調とすることで車体の雰囲気をグッと引き締めている。
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加工されたシートレールに合わせてシートをワンオフ。後部をアップさせることで高速走行時でも快適だ。
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リアホイールは外装パーツに合わせて純正リムをアイボリーにペイント。車体に統一感を持たせている。
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ブラックアウトされたシリンダーとは対照的に、メタリックな輝きを放つヘッド部分。シルバーとブラックのコントラストが美しい。
エキゾーストパイプ:オリジナル手曲げ/サイレンサー:オリジナル/キャブレター:FCR39/エアクリーナー:ファンネル/ヘッドライト:エレクトロラインヘッドライト/テールランプ:ルーカス477 ブルードット埋め込み/ウインカー:ダイヤモンドウインカー/電装ボックス:スカチューン/ETC取付/ハンドルバー:ワンオフ/スピードメーター:エースウェル デジタル/タコメーター:エースウェル デジタル/シート:ワンオフ/ステップ:ワンオフミッドコン/フューエルタンク:ナローマスタングタンク加工/リアフェンダー:サイクルフェンダー加工/リアサスペンション:ローダウンサス/スイングアーム:純正クローム加工/Fホイール:(リム幅:1.85/径:21inch)/Rホイール:純正リム アイボリーにパウダーコート /Fタイヤ:DURO(サイズ 3.25/21)/Rタイヤ:DURO(サイズ 4.00/18)/カムシャフト:純正/ピストン:ワイセコ90/シリンダー:純正ボーリング加工/ポート加工/両サイドカバーリンクル塗装/ペインター:MADE BY TTT motorcycles/ ……etc.