なぜ、新潟?うーん、あまり理由ってないんです。でも、iBのある川越から一番近い高速に乗ると関越です。この道は新潟まで続いているんですよね。だから、かな? (笑)
「観光地としては新潟市より長岡市の方がずっといい。」そんな噂をネットで目にしながらも、僕は今回はなぜか新潟市に行きたいな、と思いました。ひとつにはやはり分水嶺を超えて日本列島を横断したからには海まで突き抜けたい、日本海で夕日をみたいというのも理由だったような気がします。
日本海に沈む夕日を見届けようと待っていると、地元のおばあちゃんにナンパされました(笑)。
ばあちゃんは81歳。
「あたしももう一度60に戻りたいわ。」などとおっしゃる。
「どうせ戻るならハタチに戻れば?」
「いや、もうたくさん!だってあたし60の時はマラソンしてたわよ。60になれたらもちっと速く歩けるしなんでもできるのにねー。」
「ヘ~! だから今でもそんなに若いんだね!」
「まあ、東京の人は口が上手いよ。」
などと言ってるうちに陽が沈んでしまった。
ばあちゃん、元気でね。さようなら。
ところが、新潟市のあたりからこの季節、陽は海には沈みませんでした。霞んだような水平線になんと佐渡島が現れ、陽はそこに沈んだんです!なんてこった(笑)。
実は山を越える間も海に出る前にも帰りに寄り道した猪苗代湖でも、素敵な景色やいろんな思いがあったんですが、それを順番に辿るのは小学生の作文みたいだからやめておきます。
動画を載せておきますので、あとで眺めてください。
たったの一泊二日家を空けてすっかりリフレッシュして帰ってくると、見飽きていたはずの部屋の窓からの眺めですらなんだか清々しく見えます。
遠くに見えるのはトトロの森とも言われる八国山緑地。こんな朝はテレビはつけず、アメリア・ワーナーを聞いて過ごしました。いい朝です。
久しぶりの、ひとりきりの、勝手気儘なバイクツーリングは本当に心弾むものでした。誰にも気兼ねせずに行きたいところに行って、止まりたいところに停まって、ワクワクしたり、のんびりしたり。
バイクってほんとうにほんとうに自由な乗り物ですよね。どこまででも付き合ってくれる。
そして、今回のツーリングで僕が思ったことは、人はやっぱり気の持ちよう次第だってことなんです。
80歳のおばあちゃんはなんと「60歳にもどりたい」んですって! 60歳ならマラソンだってなんだってできるから。もっと早く歩いて海までこられるから。63歳の年老いたつもりの僕の歳は、とんでもない、彼女が夢見る「なんでもできる歳」なわけですよ。
そうか、ばあちゃん、ありがとね。そうさ! 俺はまだまだ63歳だから、こうやって好き勝手にツーリングだってできるし、仕事だって若い連中に負ける気なんかしないもんな。
いつも見飽きていたつもりの自分の部屋の窓からの眺めだって、心のありよう次第でこんなに輝いて見えるじゃないか。
ちょっと視点をかえるだけで、人生はいくらだって輝かせることができる。
僕のSRとそしてSRと一緒の旅が僕に教えてくれるのは、そういうことです。やっぱりバイクって最高の人生の相棒だと思いませんか!?
ICBM®の技術はシリンダーに鋳鉄スリーブとは比較にならないほどの革命的な超長寿命を与えて、そのことで旧いエンジンに長く大事に乗り続けていただきたい・旧いバイクを大事にしていただきたい、ということなんです。iBが掲げている基本理念にしっかりと沿った新技術・新製品になっています。現在はあらゆるエンジンに対応できるようになりましたが、特にSR用には完成品キットも用意してご用命をお待ちしています。
SR-ICBM®のシリンダーはShop SR Timesでもお買い上げいただけますので、ぜひご検討いただければと思います。
iBの得意技術ICBM®が登録商標になりました!
[I]noue boring [C]ylinder [B]ore finishing [M]ethodの略です。
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協力:(株)井上ボーリング
著者プロフィール
(株)井上ボーリング
井上 壯太郎(いのうえ そうたろう)
創業63年、(株)井上ボーリング代表。エンジンのついた乗り物が大好き。仕事もエンジン、遊びもエンジン。トライアル・モトクロス・ロードレース。バイク以外ではボートを使って水上スキーやウェイクボード。現代世界はエンジンでできているのです!
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