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特集
2016.07.19

ESSAY/カメラマン 井上 演/「僕の仕事道具」

ESSAY/カメラマン 井上 演/「僕の仕事道具」

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カメラはカビる?!
ジメジメの季節は保管に気をつけて!

ツイッターやインスタグラム。仕事柄なのか写真やバイクに関わる投稿をよく目にしますが、ここ数年の世間の写真のレベルが高くて目を見張ります。
写真は自由表現の世界であると同時に、本質は記録媒体です。
広告用の写真などあらかじめ作品として撮られるものもあれば、報道写真の写真力が時に強烈なメッセージを持ち合わせ、アートの場に出展される事もあります。
そんな写真を撮ることを仕事とする僕は、日々大きなプレッシャーと戦いながらシャッターを切るのです。

前述の通り、毎日のようにSNSでSRを題材にした写真を見ますが、皆さん、カメラのメンテナンスや保管はどうされていますか?
特に湿度の高いこの時期は、カメラの天敵であるカビの恐怖にさらされます。
一度でもカビがはえてしまうと、いくら修理しても根をはったカビはまた出てきます。つまり、ほぼ再起不能となります。(全く使えない訳ではないですが)
症状は撮った写真が白く濁ってしまったり、ピントが合わなくなったり。
本当にカビるの? とよく聞かれますが、本当にカビがはえるんです。

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まだまだアシスタントだった10年程前、レンズは2本しか持っていませんでしたが、部屋の隅で保管、というか棚に置いていました。そのうち1本は毎日のように使っていましたが、もう1本はあまり出番がありません。久しぶりに使おうとファインダーを覗くとなんだか白い濁りが……。
何だろうとと思いつつも練習撮影をして現像してみたら(当時はフィルムカメラ)、みごとに全体が白っちゃけた曖昧な写真になってしまいました。
そう。原因はカビでした。
コレが仕事だったらアウトです……アシスタント時代の失敗談で良かった!
僕はリアル経験者なので、是非、皆さんには大切なカメラをカビないようにして欲しいと思います!

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僕は仕事の道具として沢山のカメラとレンズを使うので、カビはもちろん、機材トラブルは死活問題! なので、毎日清掃して防湿庫の中に入れます。
自動で設定した湿度に調節してくれる保管庫なので、コレが1番良いです。

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お見苦しくてすみません。防湿庫は僕のデスク横に設置しています。
保管には1番なんですが、場所は取るし高価なんですよね。僕にとっては仕事道具なので仕方無いのですが、ここまでしないでも密閉されるプラケースにシリカゲル(吸湿材)でもOKです!
カメラ用の密閉プラケースは家電店でも売ってますし、通販でも買う事ができます。しかも千円前後からとリーズナブル!
僕も防湿庫に入りきらない小物を入れるのに使っています。

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吸湿材のシリカゲルこそ、交換やメンテナンスが必要ですが大事なカメラを湿気から守り、密閉プラケースも埃の混入を防いでくれるのでオススメです。
ちなみに、カメラの保管に適した湿度は40%前後と言われています。
低すぎるとカメラ内のグリスが乾いたり、低湿度にしか出現しないカビもあるそうですので、やり過ぎには注意です。

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バイク好きで写真も好きな方って多いと思うんですよ! 僕もです!
カメラという機械に魅力もあるし、良いのが撮れた時の感触は最高ですね!
ただし、“機材沼”には気をつけて下さいね!カスタムと一緒で底なし沼です(笑)

それから、カメラもバイクと同じでメンテナンスも必要です。機械ですから。
精密機器ですのでなかなかDIYとはいきませんが、メーカーさんのサービスカウンターでは簡単な点検は無料だったり、整備費も思ったより高くありません。
1年に1回はメーカーでメンテナンスしましょう!
壊れて修理は高くつきます。これまたバイクと一緒!

下は最近撮った自分のSR400。
この翌日にマフラーを交換しました。ムフフ。
カメラネタらしく、撮影データも公開しますね☆

タイトル:「ありがとう。スーパートラップ」
カメラ:ニコン D5
レンズ:ニッコール AF-S24-70㎜ F2.8G
シャッタースピード:1/60
絞り:F16
ISO:400
WB:7900K
外部ストロボ3灯使用

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著者プロフィール
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フリーカメラマン
井上 演(いのうえ ひろむ)
以前バイクショップで6年間メカニックとして働き、整備士資格を取得。その後カメラの道へ入り、現在はフリーカメラマンとして、多くのバイク雑誌やカタログの撮影を行う、自称「乗って弄れるカメラマン」。撮影機材を担いで愛車のSRで取材に行くことも多い、根っからのバイク好き。
そんな井上さんのフォトスタジオ「C’est Beau(セ・ボー)」はコチラから!!

 
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