取材協力:カスタムバーニング
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2012年12月04日の記事を再編集しました。
ここに紹介する1台……見たことのある人も多いだろう。そう、SR好きならみんな読んでる人気雑誌「カスタムバーニング」(休刊中)において、かつて連載企画として製作したマシンなのである。オーナーは元同誌編集部員で、今も愛車としてガンガン走っているということで、その詳細を改めて見ていきたい。
もともとはノーマルだったSR400であるが、「弾丸カフェレーサーを作ろう!」ということで、カスタムバーニング誌で2009年に連載がスタート。イエローモーターサイクルやモーターガレージグッズ、フレークスなど、名だたるカスタムショップによって作り上げられたのだが、連載を続けるうちに当初の「弾丸カフェレーサー」というコンセプトから、純正っぽさを残す仕様に変更。車体のすべてに手が入っていながらも、ひとめでSRだと分かるスタイルに仕上げられている。
特に注目すべきポイントは車高のバランスで、リアにはデイトナ製ハイポテンシャルサスを装着し、車高は純正のまま。対してフロントを約10cm下げることで、絶妙なシルエットを作り出しているのだ。
他にも純正っぽさを残したペイントには、サイドの音叉マークをあえて外し、上面に光の加減で浮かび上がるオリジナル音叉マークをペイント。「誰も気づいてくれない」とオーナーは苦笑するが、そのクオリティの高さはこのマシン最大の見どころ。さらに絶妙なホイールサイズやタイヤチョイス、ハンドルとヘッドライトのバランスなどは、まさに完ぺき。
カスタム専門誌がプロデュースしたこのマシンは、各ショップの妙技を集約した極上の1台だといえよう。