取材協力:ティンマシンモーターサイクル
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2014年10月30日の記事を再編集しました。
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和歌山県に拠点を置くティンマシンモーターサイクルといえば、カフェレーサーからチョッパー、ハイパフォーマンスにクラシックスタイルまで、ジャンルを問わずにハイセンスなSRカスタムをリリースし続けるショップ。なかでも注目を集めるのが、同店代表である高橋さんの愛車であるカフェレーサーだ。
ショップのフラッグシップとして雑誌はもちろん、イベントなどで実車を見たという読者の多いのではないだろうか。
そんな高橋さんの愛車は1994年に新車で購入して以来、これまで理想形を求めてカスタムを重ねてきたものなのだが、じつは今年、ティンマシン自体もショップ設立10年目を迎えるという。そこで、これらを記念して、今までの総まとめとでもいうべき最終カスタムが、約1年を掛けて進められたのである。
その完成形をじっくりと見る前に、まずは当サイトで以前紹介したバージョンを見てもらいたい。
現モデルとの最大の違いはフレームのクロームメッキ化。先にも書いたとおり、高橋さんの愛車は常に進化を続けてきた。しかし、フレームにメッキを施すということは、これまでのようにステーの追加や切断などはできなくなる。ボルトオンパーツの取付だってままならない……そう、フレームのメッキ化はこのマシンが最終形態であることの何よりの証だといえよう。
もちろんフューエルタンクやシート、カウルなどの取付ステーは現在、高橋さんが考えうる最上の位置、カタチ、強度で取り付けられており、配線などのマウントもタイラップなどを一切使うことなく、専用ステーで対応している。
ペイントも以前のモデルとほぼ同じデザインながら、ゴールドラインを追加するなど、進化を遂げている。エキゾーストも微妙なラインの違いながらも、納得がいかなかったものを作り直し、最善のスタイルへと変更。さらにシート下ガゼットに補強を入れるなど、走行性能や耐久性もアップ。新車購入から20年経ったいま、さらに20年を乗れるマシンへと昇華したのである。
長年オーナーに愛され続け、ティンマシンを設立から見守り続けたカフェレーサー。まさにフラッグシップと呼ぶに相応しい1台である。