取材協力:オレンジブルバード
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2016年01月29日の記事を再編集しました。
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専用に開発されたフェザーベッドフレームにSR400エンジンを搭載したBSA-SRは90年代、SRファンのみならず、カフェレーサーファンやシングルファンなど、多くのバイク好きを唸らせた幻のモデル。すっかりタマ数は少なくなってしまったが、今なお高い人気を誇る。
オレンジブルバードが製作したのは、そんなBSA-SRをベースにしたカフェレーサーだ。
イメージしたのは50〜60年代のロードレーサーで、「英国車らしさを整えながら、走りの性能も向上させた」とはビルダーの和田さん。特筆すべきは初期型GT750ダブルパネルドラムブレーキやルーカス製ヘッドライト、ノートン純正シートなど、レアなパーツを違和感なく組み込んでいる点で、それらのパーツを組み込むために、さらに多くのワンオフパーツも使用されている。
結果、マシンは美しいフォルムを保ち、凛とした佇まいを見せている。
BSA-SRの美しさを活かし、さらにカフェレーサーとしての資質を昇華させたオレンジブルバードの1台。同店のワザとセンスを見せつける良作である。